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「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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DSC00700.JPGこれは私のごく一部。

私は何のために草鞋を履こうとしたの・・・?


そう、それは二度とあんな思いを誰にもさせないため。
泣く人を、命を落とす人を出さないため。
「笑って」もらえるようになるため・・・。

私には、待ってくれている人がいる・・・。

忘れちゃいけないことがある・・・。


体調が相変わらず悪いのですが、家にいては何もならない、そう思い・・・
近所の図書館に行ってきました。

そこで・・・本の海に囲まれたとき、出たのは『涙』でした。


思えば、多数の草鞋を履こう、いや、履いてでも自分の道を貫き通そうと思ったのは、自分の生まれと歩み、そして其の中での沢山の出会い、哀しすぎる別れ、いさかい・・・一体何が自分には出来るのか、何がしたいのか・・・そんなことを考えた時に見えたのは、
「もう、二度と涙を流すような人を出したくない、私は人を護れる力がほしい!!」
という思い。

嬉しいことや前向きなことばかりでもありませんでした。
色々と辛いこともありました。母上と一度生き別れてみたり・・・色々、と。
他にも、「哀しいかたち」で兄と慕った人(私の心を救ってくれた人、そして将来を誓っていた人でもあったり)と永遠にお別れをすることになり、一族のいさかいごとが原因で(やっと心を通わせられるかもしれないと思った)祖父が同じく「哀しいかたち」で旅立ちました。
何度か私自身も色々とごたごたに巻き込まれたり・・・涙が出なくなるまで泣いて、しまいには感情を失ったり声が出なくなったこともありました。
更には共に夢を語り合った「震災の友」を事故で失い、もう何がなんだか分からなくなったり。
・・・なんでこんなことばかり起こるんだろう、と、自分の運命なるものを呪ったこともありましたね。
しかも、兄と慕った人と祖父は、死なずに済んだかもしれなかった・・・。

でも、あるとき振り返ってみて・・・そして、『育ての母』から私が生まれた経緯や名前の由来を聞かされ、私がどれだけ護られてきたのかを知って・・・。
確かに生活はお世辞にも裕福とは言えなかったし(父上の実家は所謂『由緒正しきお家柄』だそうですが←父上は否定しているし私もそうは思っていない)、実家を飛び出した両親は共働きだし兄弟も多いから、私が一家の家事を全て取り仕切っている状態。弟達の学校の説明会も、高校の制服を着たままで私が行ったこともありましたね。『苦労人』のラベルを高校時代には貼られたけれど、それほど苦労とも思っていなくて。
・・・そんな生活だったけれど、私はちゃんと「笑って」いました。

そんなことを思い出す中で、「私はもう、泣きたくない」と。
泣かなくて済むだけの力が欲しい、そしてそれは自分だけでなく、他の人をも護り、助け、泣かなくてすむように出来る力が欲しい・・・と。
その時に「手に入れたい」と思った力、そして目指すと決めたものが、あの写真に関わることです。
でも、力をつけるには色々な道があるけれども先立つものがない、だから・・・少なくとも二束の草鞋を履こう、と。働きながら学校に行って、「力」をつけよう。
両親に其の話をしたとき、「なんであんたは苦労ばかりする道を選ぶんだろうね・・・」と。
「普通に結婚して、子どもを産んで・・・という道もあるだろうに。」という父上を説き伏せたのも、私自身。
(でも、一族からの(裏のある)見合い話を尽く蹴ったのは、父上その人。
結婚して欲しくないわけではないようだ。)
・・・実は、蹴られた見合いとは別に、大学を卒業したら直ぐに結婚して欲しいと仰った方がいらっしゃったのですが、私はそれを断ってます。理由は「やりたいこと、やるべきことがあるから」・・・。
そう、それくらいまでに私は多数の草鞋履きとして乗り越えてみせる、と心に強く思ったはず。


でも、今回のように「落ちた」ときには・・・本当に自分にはその力、資格があるんだろうか?と考え込んでしまったり、無駄なことしかしていないんじゃないか、と思ったり・・・。
先日から友人知人の皆様から嬉しいお話(結婚や出産、出世、海外留学からその他色々)を沢山聞けて、「よーし、私も頑張らなきゃ!!」と気分上々だった、はず、なのですが・・・あの有様、です。
逆に「それに比べて私は何をやってるんだろう・・・」と。
さらに落ちていたわけで。
他人と比べたってどうにもならない、自分のことを一番信じてやれるのも自分、分かっていてもどうにもならなくて苦しくて仕方ない。
勉強もスランプに陥って進みも悪く、成績も芳しくなく、それ以外にも色々と行き詰っていたので尚更・・・。


家の中にいてもろくなことがない、考え込むだけでますますドつぼに嵌ると思い、体調はともかく外に出ようと思って、図書館に足を伸ばしたんですね。
そこで法律関係の本の書架で本を見渡して・・・出てきたのは、涙だったんです。

・・・なぜ、私は敢えてこの道を選んだのか。
そう、それは・・・
DSC00701.JPG
何か出来る力が欲しかったから、
力を付けた私のことを、待っていてくれる人がいるから・・・

そのために必死に走ってきた。
絶対に、その日々もしてきたことも無駄なんかじゃない、
無駄にしたくない!!


この画像は、昨年・・・退官された先生に書いていただいたものです。
(先生方の中で、唯一、祖父の亡くなった理由をご存知でいらっしゃいます)
先生はコレを書きながら、「・・・そう、君には待っている人がいるはずだ。手遅れという事は決してない。
これから君と出会う多くの人々を助けられる力をつけてほしい。」と。

図書館でふわりと少しだけ浮かんだ涙ですが・・・今までの涙よりも、ずっと心地よくて、いとおしくて。
やっぱり私は、この道を選んだ以上、最後までなりふり構わず奮闘したい、と心から思えました。
法律が以前と変わって、制限時間のある草鞋ですが・・・後悔しないように、仮に万が一草鞋を大成できずに水の泡となったとしても、何も残らなくても、それでも自分がしてきたことに納得のいくようにやってみたい、そう思った。
・・・ソレから先の事は、また考えればいい、と。最後には「笑って」いられるようにしよう、と。
其の先にまた新しい道が開けるかもしれないし・・・それは今は分からないから。


少しだけ、光明が見えてきたような気もします。
まだまだ体調も悪いし落ちていることには変わりないのですが、少しずつ上を向いていけるようにしたいですね。

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プロフィール
HN:
さー
性別:
女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。

☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
どれでもお好きなものでお呼び下さいませ♪
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