・・・前々から決断を迫られていたことに、遂に期限が来てしまいまして。
いえ、本当ならば『その日』の直前のギリギリまで粘ることもできたのですが、
敢えて、それをせずに此の段階で、自分で決めました。

多分直前まで粘ろうと、今決断しようと・・・結果が変わらないのであれば、
早々に自分で決断し、意識を切り替えねばなるまいなと思ったのです。


自分で決めたことなのに、母上に連絡したとき・・・
ふと浮かんだのは悔し涙でした。

・・・もう、こんな涙を流したくなんかない。

2月からずっと体調不良が続いていまして。
それと相俟って色々と悶々としていたんですね、私の『草鞋』について。
（2月くらいの記事は、結構ソレに関する後ろ向き内容ばかりで申し訳ないのですが。）

来月の半ばに、その『草鞋』に関する試験が4日間に渡って行われるのです。
私もソレを受験するために・・・ここで息抜きしながらも、（これでも）必死に勉強してきたわけです。
（しかも、制度が変わってから・・・或る一定の時から『５年経過するまでの間に3回だけ』しか受けられないという制約が付いたので、生半可な気持では挑めません。
今まで以上に、下手したら人生が掛かったものになってしまったかもしれません。）

友人達の嬉しい話を沢山耳にし、また直接教えてもらったりして・・・私も今年合格して彼らの後に続くぞ！！と意気込んでいたはずなのに、急に置いてけぼりを食らってしまったように感じたのでしょうか。
『私は何をしているんだろう、無駄な時間を過ごしているんじゃないか、人生において何も残せるようなことをしていないじゃないか』といったことを考え始めてしまったわけです。
（そんなことを言い始めたら幾つになってもキリがないのですが。。。）
後は精神的にもふさぎこんでしまったり、体調もおかしくなってしまったり・・・今も体調は戻ってないですね。

それでも前向きにならなきゃ、自分以外に誰が自分のことを信じれやれるんだ？と言い聞かせて奮い立たせながら来た訳ですが、色々とダメージが大きかったようです。
此処数週間は体調不良がまた出始め、会社も早退と遅刻、お休みを頂いて迷惑を掛けたりしました。
そして・・・模擬試験もいくつか受けたのですが、全て惨憺たる結果でした。。。
恐らく、このまま「えいやっ！！」と試験に挑んでも、無駄に回数を使うだけ・・・・
流石に『合格』という奇跡の逆転勝利は見えない状況です。


ならばスマートに「今年受験しない」という判断をしそうなものですが、どうしてもソレが出来なかったんです。
なぜなら・・・

実は、1回・・・受験を見送っているんです。それが去年の試験です。
だからこそ、今年は万全の状況でがっつり勉強もして（程よく息抜きもして）、堂々と挑んで正面突破しようと意気込んでいたんですよ。絶対に、勝ちに行く、と。
なのに、この状況になってしまい・・・どうしても、諦め切れなかったんです。
また今年も見送るとなれば・・・「ヘタレ」の烙印を押されかねないな、と。
（体調不良を理由にしたって、同じことです。『逃げた』と後ろ指さされるコトには変わりない。）
一方で、体調不良を推してでも無理に今年の試験を受けに行き、不合格になった場合（というか、恐らく現状では不合格になる可能性がとても高いのですが）・・・『まぁ具合も万全じゃなかったしね』と言われるのもちょっと違う。
何より、体調不良のせいにして（自分の力不足に目をつぶるような）敗戦の辞を自分で語りたくも無い。
・・・そういう妙なプライドは、まだ残ってます。


色々悩んだ末に・・・やっぱり最後に信じてやれるのは自分自身、ということになり。
このまま受けるのと、もう1年見送るの、どちらがより後悔するだろうか？と。
そこで自分の内に出てきた答えは、『勝てないと分かっている勝負に出て、予想通りに負けること』でした。

・・・そう、この草鞋は・・・絶対に勝たなくてはならない、合格しなくてはならないもの。
たとえ、ソレがこの先に更に続く道の一里塚程度のものであったとしても。
（一里塚を越えるまでも大変なのですが。。。）
たとえ牛歩であろうと、ヘタレと言われようと・・・絶対に。

何せ、私には『心待ちにして』いる人がいるんですから。
絶対に、二度と、あんな悲しい思いを誰にもさせたくないと思ったのだから。
・・・そのための『力』を得るために選んだ草鞋ですから。

何度もくじけそうになったけれど、その度に多くの人に助けてもらって・・・ここに至って。
今思えば、周囲の方々は『今まで散々苦労してきたのだから絶対報われるよ』と仰ってくださいますが、別に私自身は苦労してなどいなくて・・・「苦労しているフリ」をしていたのではないかな、と。
（きっと一番苦労してきたのは両親であって、私はのうのうと生きてきて・・・ちっとも苦労してないと思う。）
だから今ここにきて中途半端な自分に跳ね返ってきているのかもしれませんね。いい加減にしろよ、と。


・・・これで、背水の陣を敷くことになりました。
もう逃げることは出来ません。『パス』のカードを使い切ってしまいましたから。
でも、逃げ道がなくなったことで、ある意味いろんなものが吹っ切れるのかもしれません。

たとえ遅かろうと、何を言われようと・・・
・・・八重の花のように、遅咲きでも満を持して咲いてみせる。
もう泣いている暇は無いのだから。