「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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・・・何気に「更新できないかも」といいながら、更新してますよね・・・。
最近、持病の発作が頻発しております。
皆様も季節の変わり目ですので、ぜひお体には気をつけてくださいね?
で、早速発作で倒れないうちに。
今日もコレの続きです。
・・・食べごろですね。
このレベルになると、鳥に食べられちゃいますので、
そりゃ竿で叩き落さないと。
(かきものの(1)ご参照。)
よくスーパーで売られているのは輸入品で、
トルコやイランなどの中東で採れるものだそうです。
さて、先回は残念なことになってしまった妹さん。
今回はどうなるのかな・・・?
(やっぱり兄様のターン、ですかね?)
先回、せっかく頂いた柘榴を口にすることなく、全て持っていかれてしまった妹さん。
ちょっと残念ながらも、それはそれでよい、と前向きに考えつつ帰宅の途につきます。
そんな妹さんを待っていたのは・・・・?
『Le caprice des grenades~柘榴綺想曲~』
ちょっと残念ながらも、それはそれでよい、と前向きに考えつつ帰宅の途につきます。
そんな妹さんを待っていたのは・・・・?
『Le caprice des grenades~柘榴綺想曲~』
3. 7個目の柘榴、半分ずつの柘榴
「ただいま戻りました。・・・あ、清家殿・・・」
「ただいま戻りました。・・・あ、清家殿・・・」
「これはこれは、おかえりなさいませルキア様。
・・・白哉様が裏庭の入り口にてお待ちでございます。
お着替えをお済ませになられたら、是非裏庭の入り口までお越しくださいませ。」
「・・・兄様が・・・?」
「兄様、お待たせいたしまし・・・・な、何事ですか兄様!!」
「・・ルキア、柘榴はどうした?」
「え、あの・・・皆様におすそ分けをしたら、その・・・
自分の分も差し上げてしまったのです。」
「そうか。」
「・・・って兄様、しかし、なぜ兄様が柘榴のことを・・・?
しかも一体なにがあったのですか?そのお姿といい・・・」
「私が袴姿でたすきがけをして袖を捲くるのがそれほどおかしいか?」
「いえ、そうではなくて、何で先を削った竹竿なんてお持ちで???」
「いずれ分かることだ。」
「ですが、そんな竹竿など兄様がお持ちになるなんて・・・私がお持ちいたします!!」
「無用だ。私について来い」
「え、えぇ・・・?」
「・・・これは・・・」
「柘榴の木だ。見て分からぬか?」
「はい、みれば分かります・・・ですが・・・」
「この裏庭には、薬効のある植物を多く植えてあるのだ。この柘榴も数代も前から植えられている。
・・・竿で自分で取ってみるか?昔やったことがあるのだろう?」
「え、あ・・・はい、ですが・・・」
「やってみるがいい。」
-ガサガサ、バサ・・・・
-・・・ぐらっ
「あっ・・・」
「・・・!!」
-・・・ドサっ!!・・・
「・・・あ、れ・・・?痛くない・・・」
「・・・ルキア、」
「わ!!・・・兄様!!
・・・大丈夫ですか???お怪我はありませぬか???」
「お前は昔からそのように危なっかしかったのか?」
「い、いえ、・・・そのようなことは・・・」
「身体の身のこなしも戦いの基本、このような遊びごときでお前は・・・」
「も、申し訳ありません!!・・・」
「構わぬ・・・が、ルキア、いい加減私の膝から降りろ。
お前はいつまで私を、お前の座布団代わりにするつもりなのだ?」
「(ひぃぃぃぃぃーっ!!!)」
「やはり、私がおらぬと心許無い。竿の重さに負けてよろけるとは。」
「・・・申し訳ありませぬ。
いつも鍛錬は欠かさぬようにしておりますが、竿で柘榴を取ったことなどは、
もうずいぶん前の話ですし、勝手が違うゆえ・・・」
「その挙句が、私を巻き添えにし、仕舞いには私を座布団にする、と?」
「本当に申し訳ありませぬ!!!」
「もう良い・・・竿を貸してみるがよい。」
-ざわざわ・・・、ぱき・・・
-・・・ふわ・・・
「うわぁ・・・すごいです兄様!!
こんなに大きな柘榴、初めて見ました!!私の手よりも大きいなんて!!」
「食してみるか?」
「・・・え、ここで、ですか・・・?」
「そうだ。」
「ですがここでは・・・それに兄様のお手やお召し物が汚れてしまうかもしれませぬ。」
「構わぬ。もう先程、お前が私を座布団にした際に汚れておる。」
「・・・・」
「・・・私がここで半分食するゆえ、お前もここで半分食するがいい。
お前も昔、このようにしてその場で食したことがあるのだろう。」
「兄様・・・?」
「その柘榴を貸せ」
「あ、はい・・・」
-・・・パキッ・・・
「ルキア、手を出せ・・・お前の分はこちらだ。」
「・・・兄様、私の分の柘榴が大きいのでは無いですか?
そんな兄様に小さい柘榴の側など・・・」
「柘榴の大小で不平をこぼすほど、私は子供ではない。」
「・・・すみませぬ。私の考えが及びませんでした・・・
ですが、本当にここで、ですか?」
「・・・二言は言わぬ。」
ですが、本当にここで、ですか?」
「・・・二言は言わぬ。」
「・・・・・・」
「あの、兄様・・・?お口に合わなかったでしょうか・・・?」
「成程、確かに血のように赤い。
とりわけ甘いという訳ではないが・・・素朴な味だな。」
「あの、兄様・・・」
「何だ。」
「柘榴のことを、一体どこから・・・」
「・・・恋次がお前からもらったという浮竹の柘榴の話をしていた。
奴はお前と竿を使って、柘榴を採っていたという話もしていた。」
「あの、兄様・・・」
「何だ。」
「柘榴のことを、一体どこから・・・」
「・・・恋次がお前からもらったという浮竹の柘榴の話をしていた。
奴はお前と竿を使って、柘榴を採っていたという話もしていた。」
「柘榴のことは、やはり恋次からでしたか。
・・・きっと兄様のことですから、甘い柘榴など口にはされぬし興味をお持ちになど
ならないと思って、恋次に柘榴のことを話して、少し分けたのです。
・・・きっと兄様のことですから、甘い柘榴など口にはされぬし興味をお持ちになど
ならないと思って、恋次に柘榴のことを話して、少し分けたのです。
なので、正直驚いています。兄様が柘榴を口にされていること。」
「・・・何を口にするかしないかは、私の勝手だ。お前の考えることではない。
それが辛かろうと、甘かろうとだ。」
「すみませぬ・・・」
「・・・(兄様が甘いものを本当に食べていらっしゃる・・・)・・・・」
「食べぬのか?」
「い、いえ・・・頂きます。」
「・・・おいしい・・・」
「そうか・・・なら良い。」
-食べてるときのあいつの顔、口が真っ赤で血だらけに見えて・・・―
「・・・兄様?・・・あの・・・
・・・私の顔に何かついておりますでしょうか?」
「血だらけというよりは、紅を注したかのようだな。」
「???」
「恋次が言っていたのだ。
お前が柘榴を食べると、口が真っ赤になって血だらけのようにみえた、と。」
「昔は鬼みたいだといわれたものです・・・ひどい言いようですよね。」
「・・・その柘榴の紅も、たまには良かろう。」
「・・・兄様・・・?」
「それほど柘榴を好むなら、私の分も食すといい。足りぬならまた私が取ってやろう。」
「え、そんな、兄様のお手を煩わせるような・・・」
「・・・お前は危なっかしくて見ていられぬ。
またよろけて私を座布団にするつもりなのか?お前は・・・」
「兄様もまた、ひどい言いようです・・・」
-・・・ふふふっ
「・・・、・・・なぜ笑う?」
「ここまで言われてしまっては、笑うよりほか、無いではないですか。
それに、お小言、というより、先ほどからずっと、
・・・どうやら兄様にからかわれているみたいですから、私・・・。」
「・・・・」
「考えてみたら、兄様とこんなふうに過ごすことって、今まで無かったですよね。
何気ないことなのかもしれませんが、素敵な思い出が一つ増えたような気がします。」
「・・・・」
「・・・お心遣い、ありがとうございます、兄様。
柘榴、すごくおいしいです。」
何気ないことなのかもしれませんが、素敵な思い出が一つ増えたような気がします。」
「・・・・」
「・・・お心遣い、ありがとうございます、兄様。
柘榴、すごくおいしいです。」
「・・・、
・・・構わぬ・・・。」
確かに本当に怒っていたら、あんな格好して竹竿使って柘榴とったり、
半分になどしませんよね・・・(まして「座布団」にもなりませんから)。
結構兄様らしからぬような行動してますよね。
その上、何気にところどころに本音?とか見え隠れしていますし。
とはいえ、「子供ではない」と言いながらもルキアに対して結構なことを言っている兄様、
ツンというよりは・・・
からかいながら、本当はちょっと悔しかったから拗ねていたのではないかなと思ってみたり。
柘榴を通じて、また少し兄妹の溝を埋めつつ。
ですが、やけに出来すぎてますよね?タイミングも色々と良すぎるし。
柘榴も綺麗さっぱり無くなって、しょんぼりしていたところに
今までではありえないような「柘榴」の出現。
・・・次回、この兄妹がここに至るまでの「策士」の姿が明らかに(なる予定)。
さらに兄様の払った「対価」は1個の柘榴採り(や「座布団」)だけではなかったんですよ・・・。-どんな豪華な着物や飾りを与えても喜ぶ顔など見せなかったお前が、
このような裏庭の柘榴一つ採ってやることだけで破顔するとは。
・・・今までも、幾度と無く、中々手には入らぬ『それ』を求めていたのだがな。-
確かに本当に怒っていたら、あんな格好して竹竿使って柘榴とったり、
半分になどしませんよね・・・(まして「座布団」にもなりませんから)。
結構兄様らしからぬような行動してますよね。
その上、何気にところどころに本音?とか見え隠れしていますし。
とはいえ、「子供ではない」と言いながらもルキアに対して結構なことを言っている兄様、
ツンというよりは・・・
からかいながら、本当はちょっと悔しかったから拗ねていたのではないかなと思ってみたり。
柘榴を通じて、また少し兄妹の溝を埋めつつ。
ですが、やけに出来すぎてますよね?タイミングも色々と良すぎるし。
柘榴も綺麗さっぱり無くなって、しょんぼりしていたところに
今までではありえないような「柘榴」の出現。
・・・次回、この兄妹がここに至るまでの「策士」の姿が明らかに(なる予定)。
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Re:…
>見ている(読んでいる?)こっちが恥ずかしくなるぐらいの、焼きもちっぷりではござらぬか…。
陽向ちゃんにはちょっと辛いかもしれない(なんとなく、そういう風に感じた)のですが、やはり・・・
陽向ちゃんがいつも本文に入れるはずの「絵文字」が無いあたりで、食あたり起こしたかもしれないな・・・と。
でも、昔の兄様は活発(頭に血が上りやすい)だったし、恋次から「自分の知らない姿」を聞かされたとき、結構腹の底では悔しがっていたんじゃないかな、と思ったりしてます。
>でも良かった。
>鬼の形相で柘榴よこせと詰め寄られなくて~~
兄様、原作の設定でも甘いものは得意としませんからね・・・。
きっと妹さんから「浮竹印」の柘榴を勧められても、「要らぬ」で終わっていただろうな、と。
・・・実は、これから出てくる『黒幕・策士』も、その点を見抜いていたりします。
でも、恋次がちょっとかわいそうなので、フォローしないと・・・。
そういう良心はあるんです、はい。
陽向ちゃんにはちょっと辛いかもしれない(なんとなく、そういう風に感じた)のですが、やはり・・・
陽向ちゃんがいつも本文に入れるはずの「絵文字」が無いあたりで、食あたり起こしたかもしれないな・・・と。
でも、昔の兄様は活発(頭に血が上りやすい)だったし、恋次から「自分の知らない姿」を聞かされたとき、結構腹の底では悔しがっていたんじゃないかな、と思ったりしてます。
>でも良かった。
>鬼の形相で柘榴よこせと詰め寄られなくて~~
兄様、原作の設定でも甘いものは得意としませんからね・・・。
きっと妹さんから「浮竹印」の柘榴を勧められても、「要らぬ」で終わっていただろうな、と。
・・・実は、これから出てくる『黒幕・策士』も、その点を見抜いていたりします。
でも、恋次がちょっとかわいそうなので、フォローしないと・・・。
そういう良心はあるんです、はい。
えー?
食あたりはしてませんがー
あ。でもリアルでお腹痛かった。。。
自分のできなさ加減にストレスがたまり、腹痛
ルキアが兄様の方を見ていない時に、ちょっと拗ねた眼差しでルキアをじっと見ていたりするのかなーって思った。
うん。絶対に悔しかったと思う。。。
だってだって、知りたくてももぅ絶対に知ることができない事だもんねー
やっぱり恥ずかしくなるぐらいの焼きもちっぷりだよー
あ。でもリアルでお腹痛かった。。。
自分のできなさ加減にストレスがたまり、腹痛
ルキアが兄様の方を見ていない時に、ちょっと拗ねた眼差しでルキアをじっと見ていたりするのかなーって思った。
うん。絶対に悔しかったと思う。。。
だってだって、知りたくてももぅ絶対に知ることができない事だもんねー
やっぱり恥ずかしくなるぐらいの焼きもちっぷりだよー
Re:えー?
>食あたりはしてませんがー
>あ。でもリアルでお腹痛かった。。。
>自分のできなさ加減にストレスがたまり、腹痛
あまり無理をしないでくださいね・・・
きっと、スランプに嵌っているだけ、ですよ?
>ルキアが兄様の方を見ていない時に、ちょっと拗ねた眼差しでルキアをじっと見ていたりするのかなーって思った。
>うん。絶対に悔しかったと思う。。。
>だってだって、知りたくてももぅ絶対に知ることができない事だもんねー
>やっぱり恥ずかしくなるぐらいの焼きもちっぷりだよー
ま、あの兄は素直に物を言いませんので・・・
昔はそうじゃなかったんですけれどね、多分原作のあの様子だと。
いつからあんな風になってしまったのやら。
その分、これから知っていって欲しいなと思っていたりします。
(妹さんの姿を結局見ることも出来ずに亡くなったお姉さんの分も・・・)
>あ。でもリアルでお腹痛かった。。。
>自分のできなさ加減にストレスがたまり、腹痛
あまり無理をしないでくださいね・・・
きっと、スランプに嵌っているだけ、ですよ?
>ルキアが兄様の方を見ていない時に、ちょっと拗ねた眼差しでルキアをじっと見ていたりするのかなーって思った。
>うん。絶対に悔しかったと思う。。。
>だってだって、知りたくてももぅ絶対に知ることができない事だもんねー
>やっぱり恥ずかしくなるぐらいの焼きもちっぷりだよー
ま、あの兄は素直に物を言いませんので・・・
昔はそうじゃなかったんですけれどね、多分原作のあの様子だと。
いつからあんな風になってしまったのやら。
その分、これから知っていって欲しいなと思っていたりします。
(妹さんの姿を結局見ることも出来ずに亡くなったお姉さんの分も・・・)
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花個紋時計
プロフィール
HN:
さー
性別:
女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。
☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
どれでもお好きなものでお呼び下さいませ♪
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。
☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
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