正直、夜になって一人で考え事をしているときは、落ちるほうへ思考が引きずられますね。
勉強しているときも急にぶわっと襲ってきたりしますから。
これはどうしようもないし、今までもあったことです。
かといって話をする人もいないし、家族に電話を掛けたところで違う話に摩り替わってしまったりするのが常なので（というか、今までもそうだったから・・・実家にはあまり電話をしなかったりします）、敢えて何も言葉を発しなかったり、独り言さえも。
流石に育ての母上に頻繁に電話を掛けるわけにも行かない。
（同じ市町村に住んでいる実の母上には電話を掛けないで、遠く関西にいる育ての母上に電話を掛け続けるって・・・やっぱり変ですから。
実の母上が知ったら、ショックだろうとも思う。育ての母上は言わないだろうけれど。
多分、私が実の母上の立場だったら、ショックだと思うから・・・じゃあ一人で何とか踏みとどまれよ、と言われるんだろうけれど。）

こういうときは、理由はともかく何でもいいので、もう涙が出てくるまで只管落ち続けるしかないな、と。
で、一通り泣いたら、お風呂に入ってすっきりして全て嫌なことも思考も洗い流して。
そして、寝てしまう・・・この時『日はまた昇る』と寝る前に言うのが一種の習慣になってますね。
・・・こうやって、いつも乗り越えてきたんですけれど・・・ね。

今回は、回復しつつあるように見えて（自分でも結構最近は『お、前向きになってきてる、大丈夫かも私』と思っていた）意外と根深いのかもしれません。
それもまた、きっといつかは「若造だった頃の苦い思い出」として笑い飛ばせるようになるのでしょうけれど。
いえ、なってもらわないと困るんですが。

でも、先日・・・神社でお参りしたときに自分以外の他人のことを思えたのは事実。
何故か「ありがとうございます」がぽんと浮かんだのも事実。
それができるだけ、まだ・・・多分大丈夫。
いよいよな時は、人間、自分のことしか考えられなくなるものだから。

お散歩ロングコース、地元の神社まで行ってきました。
（以前もここのブログに掲載した、狛犬ならぬ狛兎がいらっしゃる、延喜式に載っている神社です。）
ロングになったのは、その後もあの辺りをぷらぷらしながら、花屋さんめぐりもしていたから、なのですが・・・。
植物とか、生きているものに触れたかったのですよ。

で、いつもならお散歩だけで、境内の歴史的建造物を拝見したり林の中で深呼吸したり・・・で、お参りまではしない人なのですが、珍しくお参りをしたい気持ちがわーっと湧いてきまして。
「（何らかの）ご縁があるように」と５円玉を探したのですが、偶々財布から取り出したのは１５円。
ま、いいか・・・むしろ少ないかもしれないけれど御免なさい、と思いながらもそれをお賽銭箱にいれ、手を合わせて・・・

実は、最初に心に浮かんだのは、「○○になりますように」といった願掛けではなくて、「有難うございます」だった。
お参りに行って願掛けが思い浮かばなかったのは、唐招提寺境内でお休みになられている鑑真大和上の墓所にお参りをしたときと、この時だけです。唐招提寺では頭が真っ白で、それこそ何も思い浮かばなくて、着物のままぺたりと地面に座り込みそうになりましたからね。
それから我に返りつつ、何を思ったのかというと・・・
これが１５円しか入れていないのに長い！！追加料金が必要かというほどに。

「○○さんと△△ちゃんと※※様と●●さんが幸せなご結婚をされますように、あと■■さんと××さんが無事にご出産をされて元気な赤ちゃんが生まれますように、あと☆☆くんの留学が大成功を収めますように、それから**ちゃんの具合も良くなりますように・・・あ、ちょっとだけでいいので私の頭が良くなって試験で頑張れますように・・・あ、でも、お願いしすぎだから私のはやっぱりいいです自分で頑張ります。」

・・・願掛けしすぎ、というか何故に人のを祈ってるんだ私・・・と、お参りが終わってから自分に突っ込みをいれていたりしたのですが、ふと、おみくじを引いてみようと思い、社務所に寄っておみくじを引きました。
その結果が、コレです。

一応、大吉でした。
（先日行った湯島の天神様のおみくじも大吉でした。）
いいおみくじはお守りとして手元に取っておくといいですよ？と宮司さんに言われ、そのまま持ち帰ってきました。

ただし、学業に関しては・・・「成就間違いなしされど努力を要す」
ええ、ごもっともです。存じ上げております。
湯島の天神様も同じことを仰られました。
（実はこの神社、金比羅様も天神様も分社があったりします。結構受験生のお参りが多いと思ったら・・。）

ただ、このおみくじで一番惹かれたのは・・・『和歌』と、それに副えられた一言・・・なんです。
おみくじにはよく和歌が副えられていたりしますよね？特に神社のおみくじだと。
それに惹かれました。

『色もかも　おなじ昔に　さくらめど　年ふる人ぞ　あらたまりける』
（花鳥風月の趣。昔も今もみる人の気持の差こそあれ変わらぬ姿。此の自然美をみるにつけ、既に名誉徳望を備えた己のあり方を思う。誠にゆかしき事。欺かる時過去の積善が更に慶事を招く。）

・・・こう、なれるんでしょうかね・・・私も。いや、ならないと。


あ、そういえば・・・
私、自分のために四つ葉のクローバーを探しても見つからないし、懸賞に応募しても当たらないのですが、自分以外の人のためにクローバーを探すと２分で見つかったり、懸賞が当たりやすくなったりするみたいです。
だからきっと、１５円しかお賽銭を入れてないんですが、自分のお願いをキャンセルしている（そして後から気付いて自分ボケツッコミしている）あたり、もしかしたら・・・
お願い事、ちょっとずつでも・・・叶ってくれたり、するかしら・・・？
（やっぱり、自分の事は自分で頑張ります。。。）

・・・胃カメラ、不具合に付き仕切り直しになりました！！！

私の「胃カメラいやいや」の念が飛んだのでしょうか？
一応、予定していた採血や診察は行い、薬の種類を変えて様子を見てみよう、ということに。
（その結果改善されて、血液検査でも他の異常が無ければそれに越したことはない、ということになった。）

拍子抜けはしたものの、胃カメラを飲まなくてもいいという安堵から、そのままお散歩ロングコースへ。
今回はいつもの地元のご町内なので、所要時間は２時間半。


・・・しかし、薬の量が半端ない。
やはり健康が一番、ですね。

育ての母上は私の実の母上の姉に当たる方で、私を育てていたころの話や小さかったときの話を・・・恐らく実の母上よりも私に伝えてくれた人、だと思います。
（私が生まれる前に亡くなった実の父のことや、父が私に遺したもの・・・『名前』の意味を教えてくれたのも、育ての母上でしたね。）
この人がいたから、私は真っ直ぐ？？ここまで来たのかもしれないな、とも。

そんな母上との間に、先日、こんなぼやき会話が。
まーた言い放ってくださいました。私は切られっぱなしです。

「なんで私は何をやってもダメなんだろう、やっぱり私は間違った選択をしたのかな・・・」
「結果が早々簡単に出ないなんて、あったりまえやないの。結果がぽいぽい出たら誰も苦労なんてしーひん。
・・・大体、あんたは『遅咲き』なんやし。名前そのまんま。」
（本名は、確かにそれっぽいような感じの名前です。）

「でも、やっぱり・・・あんまり遅いと、自分がダメ人間みたいに見えてくるし・・・」
「あんた、さっさと早咲きの花みたいに先陣を切って開花したりとか、皆と同じようなタイミングで揃って咲き誇るのもいいかもしれないけど、早咲きの花はさっさと散るものが多いんよ？
遅咲きでもいいやないの。満を持して登場して、大輪で永く咲き誇り輝くような花を咲かせるのも。
花の咲かせ方は人それぞれ。咲く時期もそれぞれ。あんたはあんたやろ？」


・・・私はもうしばらく、この方の放つ金言には勝てそうにないです。
そして、少なくとも勝てないうちは・・・この方はずっと私の母上、なんでしょうね。

・・・つくづく、私はこの年になっても、中身のそぐわない『子ども』だったのだな、と。
今回の『落ち』は、理由は色々あるのですが・・・大きく分けて二つ？でしょうか。

一つは『（差し迫っている）草鞋のスランプ』、これはもうゼロに戻ってしまったくらいの酷い状態でして。
何も思い出せないし、書けない、読み込めない、理解できない、考えられないくらい・・・記憶喪失にでもなってしまったんじゃないか、というレベルです。下手したらゼロどころかマイナスかもしれない。
もう一つが、周囲の変化への『嫉妬』。
実は、周囲で結婚、出産、出世、海外留学・・・その他諸々の『喜ばしいお話』が沢山ありまして、勿論、それを沢山伺ったわけです。
それはそれで凄く嬉しかったし、それを知らせてくれた皆様の活躍や幸せを願わずにはいられないくらいで、私も力をもらえたような気がしていた、んです。「さあ、次は私だ。みんなに報告できるように頑張るぞ！！」と。
けれど、急に・・・「自分は一体何をしているんだろうか、社会的にも宙ぶらりんの状態で、この世界に資するものなんてなにも為せていないじゃないか。」といったことを考え始めてしまったんですね。
次第に、そんな自分の状況と、周囲の状況を比べ始めてしまったり。
あとは当初からの『スランプ』が輪を掛ける形になり、ゴロゴロと落ちて行った訳で。
その中で体調不良は頻発するわ、急性胃炎（潰瘍になる寸前）になるわ・・・とまぁ、酷いことになっていました。

そんな中でも、ブログ上でも、拍手でも、オフラインの現実世界でも・・・
多くの方から助けていただいたり、励ましを頂いたり。
「それくらいで躓いていたら、これからもっと色々あるんだぞ」と発破を掛けてくださる方や、「ちょっと自分に厳しくしすぎ、少しは休んだほうがいい」と仰ってくださる方、「そうやって立ち止まって悩むことは誰にだってあるから、とことん悩みなさい」と静観しつつも放置しないでいてくれた方・・・。
本当に、色々な言葉を頂いて、ありがたくて、嬉しくて、でも何も出来ない自分が不甲斐無くてまた落ち込んだり・・・。

そんな中で、すさまじい背中の蹴飛ばし方をしてくれたのが我が悪友の一人。
彼女もまた先日「（喪の明けた）秋口くらいに結婚する」と報告してくれた方の一人なのですが、ずーっと私の話を聞きながら、一言。
「あんた、人の人生に嫉妬してるんでしょ？でも、私はあんたの人生に嫉妬したことあるよ。」
それまで、自分の『落ち』の中に『嫉妬』という文字は無かったので、尚更驚いたのですが。
「あんたの小さい頃の話を、あんたのお母さんから聞いたこともあるし、あんたの持ってるアルバムを見ればどんな状況だったか一目瞭然でしょう？
でも、変な言い方だけれど、あんたの人生って早々『普通の』人が望んで歩めるモンじゃないよ？
・・・ベタなドラマか漫画のようなサクセスストーリーの途中経過そのものじゃない？
見てるこっちが手に汗握ってしまいそうになるような。」
・・・そういう見方・言い方をされたのは初めてだったので、ぎょっとしてしまったのですが。
（他にも色々と言われたのですが、一言で言えば「あんたは『破天荒』を地で行く人間」だそう。）

それから、色々と考えていました。
そもそも、何故わざわざこの草鞋を履こうとしたのか。
他にも色々な選択肢があっただろうに。

養子として入ったあの家の一員として何とか認めて欲しかったから？
それともあの家への復讐のため？
社会的な地位を手に入れるため？一人でこの世界で立つため？
医者になれないと悟ったときに『その代わり』として目に入ったから？
（・・・それだけで、私はこんな道を選んだだろうか？）
色々な出会い、別れがあって、中には悲劇的なものもありました。
何故このような別れ方をしなければならなかったのか、と問いたくなるような。
そして、その『別れ』は・・・その後に酷い禍根を残したものも多々あって、今尚それは続いていたり。悲しみは、『別れ』それ自体の悲しみだけでは終わらなかった。
その時に思ったのは、「それを『断つ』力が欲しい」。
断つ力で、もう同じ思いをしないように、誰にもさせないようにしたい、と。
（かといって、理由はそれだけでもない・・・そこまで私は真面目でもない。）
・・・きっと、それらの理由全てが、今の私が今此処に至っている理由なのだ、と。
そして、それを許されていることがどれだけ大きなことなのか、についても・・・。
（もともと、駒としてあの家に使われることも覚悟しなきゃならなかったことを考えたら・・・）


泣いても笑っても草鞋をこの草鞋を履くことが許される期間は、ごくわずかです。
これから先、何がどうなるのかも分かりません。
自分の目指した道を貫いて突き進んでいるかもしれないし、別の道を選んでいるかもしれません。
ただ、とりあえず歩いていく先に待ち受けているひとつの「結果」にたどり着くまでは、やっぱり色々あっても歩いていきたい・・・と、改めて思いました。
また今以上に悩むかもしれませんけれどね。

（我が育ての母上が、こんなちょっと過激なことを言っていました。
『散々悩みなさい。悩むことをやめた人間に、未来なんて無いのよ？』
・・・でも、悩みすぎたり躓きすぎるのは、やっぱり自分が割り切ることの出来ない幼い子どものままなのだ、ということを突きつけられているようで、本当に良いのだろうか？と思ったりもします。）

・・・悩みながらも、顔を上げて歩き続ける妹さん。
そんな強い貴女がやっぱり好きです♪