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「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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『・・・もう一度演奏できるとしたら、どの曲をやりたい?』と聞かれたら、何の迷いもなくこの曲を挙げるでしょうね。
オーケストラ版の音源は中々入手できなかったのですが、半年前にCDを発見。
そして動画でも。
・・・此の曲は聴くだけでなく演奏してもちょっと・・・うるっときます。
演奏者としては『曲に飲まれない』ようにしないといけないのですが、演奏者冥利というか、ついつい込み上げるものがあって異常なスローテンポになって・・・曲に飲まれて酔ってしまうことも。
それを演奏会(お客様のいる場面)でやってしまってはいけないのですが、練習中は「やっぱり此処は歌いたいよね~」と、みんなで酔っていたこともありました(おそらく、酔う場面は聴いていただけると分かるかも。)

クラッシックをあまり聴かれない方にも、是非聴いて頂きたい曲。
とくに中間部の荒々しい場面が終わってからの、オーボエが静かに歌い出すシーンから。
たまに、そこで泣き出す人もいるんですよね・・・。

591db796.jpg楽器弾きを休止してから(というか、これから復帰するかどうか不明)、楽譜の山を捨てて整理したりしたのですが、この楽譜だけは捨てられなかったです。
それくらいに、初めて聴いて、初見で弾いて、ステージに立って・・・と段階を踏んでいくごとに強い印象を受ける曲、でもあると思います。

・・・そして、根強いファンが多い曲かもしれませんね。特に吹奏楽の世界では。
(95年の全国コンクールの一般部門で、大会常連かつハイレベルな有名楽団様が演奏された曲ですが、95年という年と、この曲の印象の強さが輪を掛けて『名演』を更に名演たるものにしているような気がします。あくまでも個人的な主観ですが。)

ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、この曲は実際に起こった虐殺事件をモチーフにしています。曲の中間部は正に「銃を乱射するシーン」と思われるものも表現されていたりしますね。
あのシーンは、演奏していても精神的にきつかったです。技術面でも結構複雑なリズムを刻んでいたりして大変だったのですが。

でも何よりも、此の曲のファンが多いのは・・・その中間部を終えたあと、転調してオーボエソロから再び始まる美しいテーマがあるから、でしょうか?此処でツボに嵌ってしまう人が多いよな、と。
(実際の転調は3/2拍子になった最後に近いMaestosoからなのですが、それ以前のオーボエソロから実質的にはGdurに転調している:その転調がまた清々しいというか、神々しいというか・・・やられます。)
・・・かくいう私も、その部分で嵌り、「これは絶対に機会があったら演奏したい!!!!」と切に願い、そして機会に巡り合えた時には、何の迷いも無く参加を表明していました。

最初は牧歌的なCdur(ハ長調)から始まるのですが、中間部の調の表記はそのままでかなり暗い曲調に変わってますね。悲しいかな、楽譜を見ても具体的に調が分からない(分かりづらい)です。現代音楽でよくある「無調音楽」までは行かないとは思うのですが・・・誰か「ココは○短調だ」とご存知の方、是非教えてください。
そのあとにGdur(ト長調)で最初のCdurで演奏されたテーマが再現されるところがもう・・・散々傷つけられたあとの虚しさと、それを癒すかのような、祈りを含んだような、再び立ち上がる気概が湧き出でるような雰囲気に変わるから不思議です。やはりGdurに切り替わってからうるっと来る人が多い、というのも・・・分かる気がします。

・・・また、やっぱり演奏してみたいですね・・・。
その前にすべき事は山積していますが。

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女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。

☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
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