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「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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・・・やっと、支店に『手紙』と『春の草もの3部作』を挙げました。
ふぅ・・・。

で、

ぶっつけかきもの、行きます。
例によって、御題は『桜』。
ezoyamazakura.jpg
この画像は「蝦夷山桜」です。
いつも素敵な画像を頂いてしまうリンク先より頂いてきました。

でも、『桜=兄様』でいじってるわけではないですよ。
(一応、ご出演されていますが)

※ぶっつけかきものですので、例によって文章はぐだぐだです。
それでも宜しければ、続きよりどうぞ。

主人公は、一応拙宅の一番のご贔屓、妹さん(ルキア)です。
でも、誰に向かって語っているのかというと・・・彼女の『憧れ』の方々。
(本誌ではお名前が出ていらっしゃらないのですが、アニメでは一応お顔もお名前も出ていらっしゃったので、使わせていただきました。あしからず。)
・・・よーく読むと、妹さん、ご主人と奥さん、両方を慕っていたり憧れていたりするんですよね。
 

『壱 蒼天の桜』
・・・現世は、心地よい季節になりました。
この蒼い空の下で桜を見上げると、あなた方を思い出します。
 
穏やかな日の光と、暖かな微風。
風に揺れるたび蒼天に舞う、柔らかな桜の雨。
・・・そして、それに包まれる、私。
 
私も、この桜の雨のような・・・あなた方の暖かな優しさに包まれていましたね。
護廷十三隊に居場所を中々見出せなかったとき、
あなた方がいてくださったということが、どれだけ心強かったか・・・
 
いつも私を励まし、導いてくださった海燕殿。
美しくも力強く、そして優しさを併せ持っていらっしゃった都殿。
 
いつか、私もあなた方のような死神になりたい、と・・・
 
「おい、ルキア!!」
「・・・なんだ一護、私が折角物思いにふけっているというのに。」
「みんなあっちでオメーのこと待ってんだよ。
石田の特製弁当、さっさと来ねーと井上に全部食われるぞ。」
 
海燕殿、都殿・・・
あの後、私は現世に派遣されました・・・いえ、情けなくも逃げたのです。
けれど、あなた方が旅立たれ、私が逃げ出した後、
あの世界で見出せなかった『居場所』を、
この世界で見つけたのです。
立場も住む世界も超えて、有りの侭の私を見てくれる、仲間がいるのです。
 
「ああ・・・今、行くぞ。」
 
・・・聞こえますか?
蒼天の下で咲き誇る桜の雨の中、私を呼んでくれる、現世の仲間の声が・・・。
 
 
『弐 月下の桜』


尸魂界の桜も、美しい花を咲かせる季節になりました。
・・・十三番隊は、浮竹隊長以下、相変わらずです。
今日は、隊の役務が終わったあと、有志で夜桜を楽しむことになったのです。
 
現世で見上げた、蒼天の桜も美しかったのですが、
この世界の夜桜も・・・美しいと思えるようになりました。
 
春の月の光はどこか柔らかで、
そんな月の光が照らす桜の色も、とても柔らかで。
 
白く浮かび上がる桜は、暗闇にふわり、と・・・明かりを燈すように輝いています。
そう、まるであなた方が、右も左も分からぬままこの世界の秩序に放り込まれた私に、
一筋の道を示す明かりを差し伸べてくださったように。
 
「おーい、朽木、早くしないと仙太郎と清音にご馳走を全て食われちまうぞ!!」
「朽木さーん!!早くこっちこっち!!
早くしないとこのあごヒゲ男にぜーんぶ食べられちゃうんだから!!」
「何だと清音!!おめーもさっきから食ってばかりじゃねーか!!」
 
一度は罪人として、この世界と別れることを覚悟した私。
けれど、そんな私を・・・救おうとしてくれた浮竹隊長達。
そして、全てが落ち着いた後・・・再び私を迎えてくれた、十三番隊。
 
海燕殿、都殿・・・
あなた方が旅立たれた後、私はこの隊にも居場所などないと思っていました。
けれど、今・・・私は一人の死神として、此処にいます。
ずっとこの隊にも、私は『居場所』があったことに、気付くことができました。
 
「・・・はい、今行きます!!」
 
・・・聞こえますか?
月明かりの下、白い花明かりの中、
私を再び仲間として迎えてくださった、隊の仲間の・・・私を呼ぶ声が。

 
 
『参 東雲の桜』
 
まだ日も明けぬ空の下、浮かび上がる桜は灰色を帯びていて、
私は・・・そのどこか重く冷たいものを纏う姿から、
近づくのをついためらっていたのですが。
 
「・・・もう起きていたのだな。」
「お、おはようございます・・・兄様」
 
明け方、いつもよりも早く目が覚めてしまったので縁側に出たところ、
庭に植えられた満開の桜が灰色を帯びた姿に染まっていたのです。
夜明け前の薄明かりの色に染まっただけなのでしょうけれど、
どこか・・・重く冷たいものを、感じたのです。
 
・・・そう、以前・・・この世界で、そしてこの家で、ずっと感じていたような。
居場所を見出すことが最後まで出来なかった、この家で。

・・・そんな桜の姿を見つめたまま立ち尽くしていた私の情けない姿を、兄様に見つかったわけです。
 
「ついて来い」
「は、はい・・・」

 
私は羽織を肩に掛けながら、縁側から庭に降りられた兄様について行きました。
てっきり桜の傍へ向かわれると思ったのですが、兄様は桜から離れて・・・
庭の東の方へ。
どちらに向かわれるのか・・・尋ねるのも憚られて、
私に出来たのは、ただ付いていくことのみでした。
 
ふと、兄様が足を止められ、後を振り返られ。
私が恐る恐る兄様を見上げると・・・
 
「・・・後を、見ろ」
 

 
もしも、
都殿が海燕殿に心を預けて旅立たれたのであれば、
その海燕殿は、私に心を預けてくださった・・・
私は、あなた方二人の心を、この身に預かっているのですよね。
 
私のこれっぽっちの双眸を通して、ですが・・・
・・・見えますか?海燕殿、都殿・・・
 
私が振り返った先には、
灰色の重く冷たい桜の色は既になかったのです。
そこにあったのは、東雲の空の色に染まった、桜の雲。
時が刻まれるにつれて、その色彩を変えてゆく・・・空と、桜。
 
灰色がかっていた桜は、薄い紫を帯び、やがて淡い青、それから・・・
柔らかな薄緑、薄黄、橙、茜色・・・
この世界にある光の色を順番に、全て照り返して輝いていたんです。
 
そして・・・
 
「・・・うわぁ・・・」
 
日の光が射したその瞬間、桜の花はきらりと輝いたんです。
一瞬だけの、金色の光。
けれどもそれはとても眩しくて、荘厳で、でも暖かで、穏やかで・・・
心の深いところに焼きついて。
 
「・・・見事だな」
 
兄様はそうつぶやくと、何事も無かったかのように、再び屋敷のほうへ足を進められました。

何故、兄様は・・・
 
 
海燕殿、都殿・・・
私には、まだまだ知らないこと、知るべきことが沢山あるのですね。
もう少し・・・この場所で、知りたいと思えるようになりました。



ルキアの元上司である、今は亡き志波夫妻へのモノローグ?として書いてみました。
桜の咲く3つの場面で、ルキアは何を思うだろうか・・・と考えたときに、すんなりと出てきたのが志波夫妻だったんですよね。
よく海燕氏との絡みでは、本誌でも過去話でエピソードが挿入されていたりするので・・・どれだけ影響力のあった方なんだろうな、と想像できるのですが、奥様の都さんとはどうなんだろう、と。
ただ、本誌でも才色兼備な都さんについて「憧れだった」とルキアが語っているので(そしてあの海燕氏の奥様なので、恐らく人柄も良くてご主人同様に隊の皆から慕われていたんだろうな、と勝手に妄想し)、それを元にいじってみた、つもり、です・・・。

・・・そしてやはりグダグダです。すみません・・・。

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HN:
さー
性別:
女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。

☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
どれでもお好きなものでお呼び下さいませ♪
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