ふと思い出した、のですが・・・。



普通であれば、「石橋を叩いて渡る」と言いますし、ことわざではソレが正解、ですよね？

・・・拙宅では、違うんですよ。



我が父上のストイックな？教育方針（と矜持）が、そんな感じなので。
（過去の記事を見ていただくと、我が父上がどんな人か、よりお分かりいただける、かも・・・。）


ちょっと言葉が汚いのですが、お目汚しでも宜しければ、続きをご覧ください。

拙宅での「石橋を・・・」の続きは、


「石橋を叩いてぶっ壊す」
または、
「石橋は叩いてぶっ壊せ！！」
・・・むしろ後者、ですね。

もともと「鶏口となるも牛後となる無かれ」という教えがあったのですが、
別に「小さな集団のＴＯＰに立て」と言っているわけではない・・・となり、
紆余曲折あってこうなった、わけで。

父上も長男として生まれ、いずれは家を継ぐ者として、私とは事情が違うものの小さい頃は両親（つまり祖父母）とは引き離されて育てられた、とのこと。
もっと上の世代の方ならともかく、父上世代（ちなみに生まれは昭和３０年代後半）にもそんなことがあるものかなぁ・・・と思ったのですが、叔父上曰く「俺、小さい頃の兄貴知らないし、当時は俺、一人っ子だと思っていたな。」というくらいなので、本当だったのか、と。
（確かに、意地でも私を育ての母上のところから引き取った経緯がありましたが、叔父上が言うには・・・「自分が両親と離されて育ったから、尚のこと見ていられなかったんだろうな。」と。）

そんなこんなで「家のため」という縛りがあったりしたのでしょうか、結果的に父上は紆余曲折を経て実家を（逆にしがらみの無い）叔父上に全て任せて、自分は跡継ぎとならずに今に至ってるわけです。


で、父上曰く
「他人が組み上げた（組み上げられた）石橋を渡るのが不安で叩くくらいなら、
最初からそんなもの渡るな。そんな橋はいっそぶっ壊してしまえ。
自分が渡れると信じられる橋がないなら、自分で組み上げてから渡れ。
自分で組み上げた橋を渡った結果、落下しても、それは誰のせいでもない、自分のせいだ。
自分で橋を組み上げる力がないと嘆く暇があったら、その力を付けられるように努力しろ。」
・・・と。
父上の生き様そのまんまやな、と思ったのは、私だけではなくて愚弟ｓもです。

ただ、父は実家を半ば棄てる形で家を出て、子どもである私らには「何も継がせたり残せたりするものは無いからこそ・・・」という思いはあるのだろうな、とも思っています。
何も無いがゆえに、「自由に道を描いて欲しい、道を切り開いて欲しい、橋を組み上げていって欲しい」と。
勿論、そのためにはある程度の力が必要で、それが無いなら途中で行き倒れるだけなので、自由であるが故の弱さ、もろさ、危うさもありますが。


・・・で、何故か・・・コレ、従妹たち（実家を継いだ叔父上の子どもたち）にも伝わっていて、
高校入試の面接で座右の銘を聞かれたときに「言葉は汚いですがいいですか？」と前置きして・・・言い放ったそうです
他にも、以前塾の講師のアルバイトをしていたときにちょこっと此の話をしたら、何故か受けが良かった・・・今でも理由は謎です。