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「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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・・・ぶっつけに近いかきもの、書きました。
ただ、今回・・・登場人物候補が2組おりまして。
でもどちらとも決められなかったので、どっちも書きました。

・・・といっても、書かれているようなことや『つくり』は同じなのですが。。。

今回は、こちら。
tatiaoi.jpg皆さんご存知、タチアオイです。
園芸品種もおおくて、昔ながらの赤や白、ピンクだけでなくカラフルになりました。
拙宅の近くにも沢山咲いているのですが、昔から「アブラムシだらけ」という印象しかなくてどうも好きになれなかったんですね。

ですが、今回いじったかきものの中に出てくる、この花にまつわるエピソードを伺ってから・・・ちょっとプラスイメージが出てまいりまして。
(ちなみに、この花の花言葉は・・・『大志』です。ほかにもあるけれど・・・)

・・・梅雨、そして雨といえば・・・あの二人、です。
そして二人に其々語りかけるのは・・・二人の心に雨を降らす原因となった方々。

・・・でも、彼らは・・・それを望んでいるのでしょうか?

・・・と言うわけで、雨といえば一護氏とルキア。
其々のバージョンでいじってみました。

では、どうぞ。

 

『梅天に咲く』

・一護ver(母から、わが子へ)

あなたを護ったあの日のこと、今も忘れることなどありません。
この身が滅び、露と消えた後も・・・

そう、あなたとお別れをすることになったのは、こんな季節のことだったわ。

幼いあなたには、辛い思いをさせたかもしれません。

でも、一護・・・
母さんはね、あの時のこと、一度だって後悔なんてしたことないわ。
大事な宝物であるあなたと出会えて、一緒に過ごせて、そして護ることができて、
本当に幸せだったと思うから。
あなたが助かってくれて・・・本当に嬉しかったから。

たとえ・・・あなたや夏梨、遊子と永遠に逢えなくなってしまう、としても。


あなたもいつか知るでしょう。
本当に護るべき、そして護りたいと思ったとき、人間はね、
他にもっと安全な選択肢があったとしても、自分も護りたい相手も助かる方法があったとしても、
そんなことどうでも良くなるの。
只、『護りたい』・・・その思いだけで、他の思惑は全てどこか行ってしまうの。
その代わり・・・自分でも思いもよらないくらいに、それは強い力を持つこともあるの。

・・・あのときの母さんも、そうだったの。

私のこの眼に最期に映していたのは、他でもないあなた。
何があろうとも、護らなければならないもの。
・・・母さんの、大事な宝物。


あなたの心の中には、まだあのときの事が、深い傷となって刻まれているのでしょう。
優しいあなたのことだから、きっと・・・
私を護れなかったことを、ずっと責め続けているのかもしれませんね。

そして、この雨の季節になるたびに
あのときの事が記憶の彼方から甦り、あなたを苦しめるのでしょう。

でも・・・どうかこれだけは忘れないで。
冬の後には必ず春が来るように、
闇夜の後には必ず曙の光がもたらされるように、
雨の後には、必ず澄んだ青空が広がるの。

・・・降り止まない雨は、無いの。

今はまだ、梅雨の長雨に包まれて、
街もあなたの記憶も・・・鈍色のもやの中にいるのかもしれないけれど、それでも・・・

・・・ほら、あの花を見て・・・
梅雨の入りと共に下から咲き始めて・・・梅雨の明けと共に一番上の花が咲くのよ。
もう、半分以上咲いているわ。

大丈夫。
此の街も、もうじき雨の季節に別れを告げて、眩しくて力強い陽に包まれるわ。

そして、あなたの記憶に降り続ける雨も・・・きっともうすぐ、止むから。
あなたの心に留まり続けた梅雨の空も、もう直ぐ遠のいて・・・必ず、明けるから。


だから、自分の護りたいものの為に、自分の信じるものの為に、
其の歩みを止めることなく、進みなさい。
母さんを護れなかったことを、自分の弱さを悔やむなら、其の分、
あなたが護りたいと思うもののために、あなたの力を使いなさい。

あなたの抱く志のままに、生きてゆきなさい。


・・・それだけが、あなたへの、私の願いです。



・ルキアver(師匠から、弟子へ)

お前に礼を言ったあの日のこと、今も忘れることなんかねーよ。
この身が滅び、露と消えた後も・・・
そう、お前にさよならを告げることになったのは、こんな季節のことだったな。

まだ幼かったお前には、辛い思いをさせたかもしれねぇな。

でもな、朽木・・・俺はな、あの時のこと、一度だって後悔なんてしたことなんかねぇよ。
大事な誇りを護る戦いが出来て、俺として最期を迎えられて、
そして心を託すことができて、本当に幸せだったと思う。
化物としてではなく俺として死んでいけることが・・・本当に嬉しかった。

たとえ・・・二度と十三番隊の仲間と共に戦えなくなるとしても、だ。


お前もいつか知るときがくる。
本当に護るべき、そして護りたいと思ったものが出来たとき、俺たちはな、
他にもっと安全な選択肢があったとしても、自分も護りたい相手も助かる方法があったとしても、
そんなことどうでも良くなるもんなんだよ。
只、『護りたい』・・・その思いだけで、他の思惑は全てどこか行ってしまう。
その代わり・・・自分でも思いもよらないくらいに、それは強い力を持つこともある。

・・・あのときの俺も、そうだった。

俺のこの眼に最期に映していたのは、他でもないお前。
何があろうとも、護らなければならないものを託すことが出来る存在。
・・・死神としての誇り、思い、心・・・を。

お前の心の中には、まだあのときの事が、深い傷となって刻まれているのだろうな。
心根は優しいお前のことだから、きっと・・・
恐怖から俺を刺したこと、ずっと責め続けているのかもしれねぇな。

そして、この雨の季節になるたびに、
あのときの事が記憶の底から頭をもたげ、お前を苛むのかもしれねぇ。


でも・・・どうかこれだけは忘れないでくれよ。
冬の後には必ず春が来るように、
闇夜の後には必ず曙の光がもたらされるように、
雨の後には、必ず澄んだ青空が広がるもんだ。

・・・降り止まない雨は、ねえんだよ。

今はまだ、梅雨の長雨に包まれて、街もお前の記憶も・・・
鈍色のもやの中にいるのかもしれねぇけど、それでもな・・・

・・・ホレ、あの花を見てみろよ・・・流魂街にも咲いてたろ?立葵。
知ってるか?
梅雨の入りと共に下から咲き始めて・・・梅雨の明けと共に一番上の花が咲くんだとよ。
もう、半分以上咲いたようだな。

大丈夫だ。
あの街も、もうじき雨の季節に別れを告げて、眩しくて力強い陽に包まれるはずだ。
そして、お前の記憶に降り続ける雨も・・・きっともうすぐ、止むはずだ。
お前の心に留まり続けた梅雨の空も、もう直ぐ遠のいて・・・必ず、明けるはずだ。

だからな、
自分の護りたいものの為に、自分の信じるもの、自分に託されたものの為に、
其の歩みを止めることなく、突き進めばいいんだ。
俺を護れなかったこと、あの時の自分の弱さを悔やむなら、其の分、自分のすべきことをすればいい。
自分がすべきことくらい、今のお前ならわかる筈だ。

・・・自分が信じる道を、胸を張って堂々と生きろ。


・・・それが、俺が最後にお前に残してやれる、特訓の成果だろうな。



殆ど同じ文章の使い回しです、すみません・・・。
でも、どっちにするか悩んだものですから・・・。

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性別:
女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。

☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
どれでもお好きなものでお呼び下さいませ♪
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