「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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・・・お盆を過ぎて、高校野球も終わり・・・
pc壊れたので蓮の写真もうまくUPできず。。。
一応、「鳳仙花」だけは支店にup出来ましたが、やはり時間がかかって手間取ります。
そんなこんなをしておりますが、ちょこっと「かきもの」が降りてきたので、ぶっつけで書きます。
でも、御題画像が貼れないです。
ただ、貼る必要もないです。
なぜなら、先日のお盆の「お迎え飾り」の中にちょこっと出てきたものですから。
・・・拙宅の「縁のある地方」では作らないもの・・・
きゅうりの馬と、ナスの牛
これで、いってみたいと思います。
ただ、食べ物ネタでは鉄板のあの二人ではなくて、今回は・・・
現世でのアノ一家(+居候さん)で。
・・・もしも一時だけでも一緒に過ごせるなら、会いたいでしょうね・・・この子達は。
pc壊れたので蓮の写真もうまくUPできず。。。
一応、「鳳仙花」だけは支店にup出来ましたが、やはり時間がかかって手間取ります。
そんなこんなをしておりますが、ちょこっと「かきもの」が降りてきたので、ぶっつけで書きます。
でも、御題画像が貼れないです。
ただ、貼る必要もないです。
なぜなら、先日のお盆の「お迎え飾り」の中にちょこっと出てきたものですから。
・・・拙宅の「縁のある地方」では作らないもの・・・
きゅうりの馬と、ナスの牛
これで、いってみたいと思います。
ただ、食べ物ネタでは鉄板のあの二人ではなくて、今回は・・・
現世でのアノ一家(+居候さん)で。
・・・もしも一時だけでも一緒に過ごせるなら、会いたいでしょうね・・・この子達は。
・・・幼いときにお母さんを亡くした一護氏。
でも、お母さんを亡くしたのは彼だけじゃない、彼の妹たちも同じ。
(しかももっとお母さんが恋しいだろう年頃で亡くしている)
・・・もしも、そんな大好きな「お母さん」が1年に一度、帰ってきてくれるのだとしたら・・・?
黒崎家でお盆の行事を何かやるのか(何せ父・一心氏も死神ですから)は判りませんが、
もしも「お迎え」や「見送り」をするとしたら・・・という想像を基にしました。
そして、居候ルキアさんはそれをどう思うのか。
(彼女は現世で生を終えた魂がどのような経過を辿るのかを知っている・・・
その理の中では、現世に年に1度戻るといったことはありえない、はず。)
「葉月の出来事」
「・・・何を作ってるのだ?」
「あ、ルキア姉ちゃん!!お帰り!!」
「あのね、今・・・夏梨ちゃんと、お盆の牛と馬を作っていたの」
「牛?・・・馬?・・・」
・・・俺達が夏期講習という名の補習(俺は成績は悪くないが、出席率が例によって足りなくなっていた)から戻ると、リビングで夏梨と遊子が・・・昨日買ってきた野菜を冷蔵庫から引っ張り出していた。
「お前ら、そんなモンで何してんだ?」
「お兄ちゃん、お盆の牛と馬作ってるんだよ?」
「・・・ウチはそんなモンつくらねーだろ、毎年・・・」
そう、ウチでは作ったことがねぇ。
それもそのはず、親父はまるでお袋が今でも生きているかのように(俺らがドン引きするくらいに)デレデレになっている。その証拠があの馬鹿デカイ遺影だ。
あの遺影への振る舞いは、本気で今でも生きているんじゃねーかと思わせるくらいだ。
そんな親父が、お袋をあくまでも「死んだもの」として扱うようなお盆をまともに迎えるわけがない。
それに・・・親父は知ってるんだ。
現世で死んだ人間が、お盆に戻ってくるなんてことが、ない・・・ということを。
なぜなら、親父もまた・・・現世の理を外れた存在だったからだ。
それを知ったのはつい最近だけどよ。
「一護、何故・・・胡瓜や茄子で馬や牛を作るのだ?」
「てめえらの理からは理解できねーだろーけど、」
だが、俺が説明しようとしたときに、
満面の笑顔で遊子が茄子を片手にルキアに説明を始めた。
「あのね、お盆にはね、今夏梨ちゃんが作ってる胡瓜の馬に乗って、ご先祖様や死んじゃった人が戻ってくるんだって。
それから、私が作ってる茄子の牛に乗って、お盆が終わるときには帰るんだって。」
「・・・ウチでは作らないって言ったんだけどさ、遊子が友達の家でお盆の牛と馬の話を聞いたんだってさ。
で、遊子がウチでも作りたいってさ・・・親父は何というか分らないけど。」
「だって夏梨ちゃん、お母さんに帰ってきてほしいじゃん!!
夏梨ちゃんは帰ってきてほしくないの??」
-魂の循環を知っているルキアには、そんな現世の伝承なんつーのは、可笑しなもんだろうな。
そう思いながら・・・ふと、ルキアを見ると・・・
夏梨と遊子を穏やかな目で見つめていた。
-ルキア・・・?お前、そんなことはありえない、って知ってるんだよ、な・・・?
次の瞬間、正直、俺は驚いた。
ルキアはソファに荷物を放り投げると、夏梨と遊子の傍に座っていた。
「夏梨、遊子、私も手伝うぞ!!」
「ほんと?」
「ああ。一体どのように作るのだ?」
ルキアは胡瓜を片手に、慣れない手つきで・・・遊子に言われるままに
切った割り箸を挿していく。
「なぜ、胡瓜は馬なのだ?」
「えっとね、早く帰ってきてほしいから・・・って言ってたの。
胡瓜のほうが細くて速そうだよね、でも。」
「・・・そうだな。
そうしたら茄子の牛というのは・・・逆にゆっくりのんびり帰ってほしい、ということなのか?」
「・・・かもしれない。」
ルキアの問いに答えた夏梨が、ふと・・・お袋の遺影を見上げながらつぶやく。
「・・・でも、ウチのお袋が胡瓜の馬と茄子の牛に乗ってるトコ、想像できないんだよなぁ。」
そこでまた、遊子がとんでもないことを言い出した。
「じゃあ・・・馬車作る?夏梨ちゃん?」
「馬車???」
「胡瓜の馬や茄子の牛に引いてもらう馬車!!お母さん、馬車なら乗ってそう。」
「おお、それはいいかもな!・・・よし、遊子、馬車を作ろう!!」
ルキアは遊子と一緒に、台所に馬車の材料を探しに行った。
ずっと突っ立ったままで様子を見ていた俺と、遊子に付き合っていた夏梨の目が合った。
「・・・何だか馬鹿馬鹿しいな・・・親父が見たらなんつーか・・・・」
「でも、会いたいのは遊子だけじゃない・・・・」
「夏梨・・・・」
「あ、悪い・・・一兄・・・・」
夏梨は目をごしごしとこすると、二人を追って台所に行っちまった。
独り残された俺は・・・お袋の遺影を見上げることしか出来なかった。
・・・やがて、蓮根の車輪を付け、グレープフルーツの皮で作られた馬車が出来上がった。
「スイカやメロンがあればよかったのにね。」
「でも日持ちしねーだろ、遊子。
中身を抜いた苦い皮の部分だけなら、お盆明けまで持つだろうし。」
「そうだね、夏梨ちゃん。
でも馬車の車輪を思いつくなんて、さすがルキアお姉ちゃん!!」
「中々のアイデアだろう??」
・・・仕事を終えて診察室から住まいに戻ってきた親父も、
その造詣を見ても何も言わなかった。
いや、厳密には・・・べた褒めしていたんだけどな。
「・・・なんだ一護、腑に落ちないといわんばかりの顔だな」
「当たり前だろルキア、まさかお前まであの牛馬つくりに加わると思ってねーし」
夜、高いところが好きなルキアがまた屋根に上っていたので、
俺も何とか這い上がって隣に腰掛けた。
「大体、お前は知ってんだろ?
死んだ人間の魂が現世に1年に一度戻ってくるなんてありえねーっつー事くらい」
「・・・それを夏梨や遊子に言って、何かいいことでもあるのか?」
「そりゃ・・・そうだけどよ。」
「あの二人は、貴様よりももっともっと小さい頃に母親を亡くしておるのだ。
・・・本当は今すぐにでも会いたい、いつも傍にいてほしい、そう思っているに違いなかろう?」
「・・・・」
「私には、そんな二人に魂の循環の理を説いて、二人の心に鉛の矢を打ち込むような真似など出来ない。
親父殿もそのようなお気持ちだったが故に、あの馬車を見ても何も言わなかったのであろう?」
それに・・・と、ルキアは付け加えた。
遠い目をして、夜空に浮かぶ月を見上げながら・・・・
「私だって、会えるものなら・・・
一年に一度でも、会えるのなら、会いにきてくれるのなら・・・会いたい存在は居るからな。
あ奴らの気持ちは、たとえ理を知っていたとしても、牛馬が現世の迷信だと知っていても、
痛いくらいに分かるのだ。」
「ルキア・・・・」
「そう、会えるのなら・・・会いたい。
流魂街での仲間達や・・・海燕殿、都殿に・・・。
そして、会ってみたい・・・・
見たい、声を聞きたい、名を呼んでほしい、それから・・・・」
ルキアの目に浮かんだ涙は、偽りのないことを物語っていた。
しばらく独りにしてほしいとルキアがつぶやいたので、俺は落ちないように気をつけろよ、と言って室内に戻った。
・・・俺だって、会えるモンなら会いてぇよ。
そんでもって、守れなくてすまなかった、って謝りてぇよ。
・・・それが出来ないと分かっているから、せめて守れる力を持って、強くなるって誓ったんだ。
そしてお盆の最後の日・・・珍しく、親父が送り火を焚いた。
多分初めてだろうし、おそらくは遊子達の為にしたんだろう。
天に昇る煙を夏梨はじっと見上げ、遊子は「お母さん、またね!!」と空に向かって手を振っていた。
俺とルキアは、その様子を少し離れたところで見ていた。
「・・・お前の母上も、行ってしまわれたな」
「てめえらの理じゃ、そもそも現世になんか戻ってこねーだろ。」
「まあな。」
「まあな、じゃねーよ、まったく。」
「だがな、一護・・・」
「ん?」
「私達死神だって、血も涙もない存在では必ずしもないのだからな。
戻ることは無いと分かっていても、在りし日の面々は心の拠り所になっているのだ。
・・・お盆、というものも、現世の人間が生きていくためのそういう「拠り所」の一つ、なのだろう?
私は、それを否定するつもりはない。」
「・・・・」
「貴様の親父殿や妹達がいつも母上を思い拠り所にし、
私が在りし日の仲間達や海燕殿らとの日々や教え拠り所にして歩んでいるのと同じこと。
・・・1年に一度だけ、帰ってくると信じて、会えると信じて・・・
それを胸に日々を重ねていくのと、それらの拠り所とでは、一体どこが違うのだ?」
ルキアも煙を追って、空を見上げた。
俺も・・・煙を追って空を見上げてみる。
・・・拠り所、か・・・。
・・・そうかもしれねぇ。
鉄紺の空に、送り火の煙は溶けていく。
-・・・お袋、また来年戻ってきたときには、もっと強くなってみせるからな。
だから・・・楽しみにしていてくれよな。
でも、お母さんを亡くしたのは彼だけじゃない、彼の妹たちも同じ。
(しかももっとお母さんが恋しいだろう年頃で亡くしている)
・・・もしも、そんな大好きな「お母さん」が1年に一度、帰ってきてくれるのだとしたら・・・?
黒崎家でお盆の行事を何かやるのか(何せ父・一心氏も死神ですから)は判りませんが、
もしも「お迎え」や「見送り」をするとしたら・・・という想像を基にしました。
そして、居候ルキアさんはそれをどう思うのか。
(彼女は現世で生を終えた魂がどのような経過を辿るのかを知っている・・・
その理の中では、現世に年に1度戻るといったことはありえない、はず。)
「葉月の出来事」
「・・・何を作ってるのだ?」
「あ、ルキア姉ちゃん!!お帰り!!」
「あのね、今・・・夏梨ちゃんと、お盆の牛と馬を作っていたの」
「牛?・・・馬?・・・」
・・・俺達が夏期講習という名の補習(俺は成績は悪くないが、出席率が例によって足りなくなっていた)から戻ると、リビングで夏梨と遊子が・・・昨日買ってきた野菜を冷蔵庫から引っ張り出していた。
「お前ら、そんなモンで何してんだ?」
「お兄ちゃん、お盆の牛と馬作ってるんだよ?」
「・・・ウチはそんなモンつくらねーだろ、毎年・・・」
そう、ウチでは作ったことがねぇ。
それもそのはず、親父はまるでお袋が今でも生きているかのように(俺らがドン引きするくらいに)デレデレになっている。その証拠があの馬鹿デカイ遺影だ。
あの遺影への振る舞いは、本気で今でも生きているんじゃねーかと思わせるくらいだ。
そんな親父が、お袋をあくまでも「死んだもの」として扱うようなお盆をまともに迎えるわけがない。
それに・・・親父は知ってるんだ。
現世で死んだ人間が、お盆に戻ってくるなんてことが、ない・・・ということを。
なぜなら、親父もまた・・・現世の理を外れた存在だったからだ。
それを知ったのはつい最近だけどよ。
「一護、何故・・・胡瓜や茄子で馬や牛を作るのだ?」
「てめえらの理からは理解できねーだろーけど、」
だが、俺が説明しようとしたときに、
満面の笑顔で遊子が茄子を片手にルキアに説明を始めた。
「あのね、お盆にはね、今夏梨ちゃんが作ってる胡瓜の馬に乗って、ご先祖様や死んじゃった人が戻ってくるんだって。
それから、私が作ってる茄子の牛に乗って、お盆が終わるときには帰るんだって。」
「・・・ウチでは作らないって言ったんだけどさ、遊子が友達の家でお盆の牛と馬の話を聞いたんだってさ。
で、遊子がウチでも作りたいってさ・・・親父は何というか分らないけど。」
「だって夏梨ちゃん、お母さんに帰ってきてほしいじゃん!!
夏梨ちゃんは帰ってきてほしくないの??」
-魂の循環を知っているルキアには、そんな現世の伝承なんつーのは、可笑しなもんだろうな。
そう思いながら・・・ふと、ルキアを見ると・・・
夏梨と遊子を穏やかな目で見つめていた。
-ルキア・・・?お前、そんなことはありえない、って知ってるんだよ、な・・・?
次の瞬間、正直、俺は驚いた。
ルキアはソファに荷物を放り投げると、夏梨と遊子の傍に座っていた。
「夏梨、遊子、私も手伝うぞ!!」
「ほんと?」
「ああ。一体どのように作るのだ?」
ルキアは胡瓜を片手に、慣れない手つきで・・・遊子に言われるままに
切った割り箸を挿していく。
「なぜ、胡瓜は馬なのだ?」
「えっとね、早く帰ってきてほしいから・・・って言ってたの。
胡瓜のほうが細くて速そうだよね、でも。」
「・・・そうだな。
そうしたら茄子の牛というのは・・・逆にゆっくりのんびり帰ってほしい、ということなのか?」
「・・・かもしれない。」
ルキアの問いに答えた夏梨が、ふと・・・お袋の遺影を見上げながらつぶやく。
「・・・でも、ウチのお袋が胡瓜の馬と茄子の牛に乗ってるトコ、想像できないんだよなぁ。」
そこでまた、遊子がとんでもないことを言い出した。
「じゃあ・・・馬車作る?夏梨ちゃん?」
「馬車???」
「胡瓜の馬や茄子の牛に引いてもらう馬車!!お母さん、馬車なら乗ってそう。」
「おお、それはいいかもな!・・・よし、遊子、馬車を作ろう!!」
ルキアは遊子と一緒に、台所に馬車の材料を探しに行った。
ずっと突っ立ったままで様子を見ていた俺と、遊子に付き合っていた夏梨の目が合った。
「・・・何だか馬鹿馬鹿しいな・・・親父が見たらなんつーか・・・・」
「でも、会いたいのは遊子だけじゃない・・・・」
「夏梨・・・・」
「あ、悪い・・・一兄・・・・」
夏梨は目をごしごしとこすると、二人を追って台所に行っちまった。
独り残された俺は・・・お袋の遺影を見上げることしか出来なかった。
・・・やがて、蓮根の車輪を付け、グレープフルーツの皮で作られた馬車が出来上がった。
「スイカやメロンがあればよかったのにね。」
「でも日持ちしねーだろ、遊子。
中身を抜いた苦い皮の部分だけなら、お盆明けまで持つだろうし。」
「そうだね、夏梨ちゃん。
でも馬車の車輪を思いつくなんて、さすがルキアお姉ちゃん!!」
「中々のアイデアだろう??」
・・・仕事を終えて診察室から住まいに戻ってきた親父も、
その造詣を見ても何も言わなかった。
いや、厳密には・・・べた褒めしていたんだけどな。
「・・・なんだ一護、腑に落ちないといわんばかりの顔だな」
「当たり前だろルキア、まさかお前まであの牛馬つくりに加わると思ってねーし」
夜、高いところが好きなルキアがまた屋根に上っていたので、
俺も何とか這い上がって隣に腰掛けた。
「大体、お前は知ってんだろ?
死んだ人間の魂が現世に1年に一度戻ってくるなんてありえねーっつー事くらい」
「・・・それを夏梨や遊子に言って、何かいいことでもあるのか?」
「そりゃ・・・そうだけどよ。」
「あの二人は、貴様よりももっともっと小さい頃に母親を亡くしておるのだ。
・・・本当は今すぐにでも会いたい、いつも傍にいてほしい、そう思っているに違いなかろう?」
「・・・・」
「私には、そんな二人に魂の循環の理を説いて、二人の心に鉛の矢を打ち込むような真似など出来ない。
親父殿もそのようなお気持ちだったが故に、あの馬車を見ても何も言わなかったのであろう?」
それに・・・と、ルキアは付け加えた。
遠い目をして、夜空に浮かぶ月を見上げながら・・・・
「私だって、会えるものなら・・・
一年に一度でも、会えるのなら、会いにきてくれるのなら・・・会いたい存在は居るからな。
あ奴らの気持ちは、たとえ理を知っていたとしても、牛馬が現世の迷信だと知っていても、
痛いくらいに分かるのだ。」
「ルキア・・・・」
「そう、会えるのなら・・・会いたい。
流魂街での仲間達や・・・海燕殿、都殿に・・・。
そして、会ってみたい・・・・
見たい、声を聞きたい、名を呼んでほしい、それから・・・・」
ルキアの目に浮かんだ涙は、偽りのないことを物語っていた。
しばらく独りにしてほしいとルキアがつぶやいたので、俺は落ちないように気をつけろよ、と言って室内に戻った。
・・・俺だって、会えるモンなら会いてぇよ。
そんでもって、守れなくてすまなかった、って謝りてぇよ。
・・・それが出来ないと分かっているから、せめて守れる力を持って、強くなるって誓ったんだ。
そしてお盆の最後の日・・・珍しく、親父が送り火を焚いた。
多分初めてだろうし、おそらくは遊子達の為にしたんだろう。
天に昇る煙を夏梨はじっと見上げ、遊子は「お母さん、またね!!」と空に向かって手を振っていた。
俺とルキアは、その様子を少し離れたところで見ていた。
「・・・お前の母上も、行ってしまわれたな」
「てめえらの理じゃ、そもそも現世になんか戻ってこねーだろ。」
「まあな。」
「まあな、じゃねーよ、まったく。」
「だがな、一護・・・」
「ん?」
「私達死神だって、血も涙もない存在では必ずしもないのだからな。
戻ることは無いと分かっていても、在りし日の面々は心の拠り所になっているのだ。
・・・お盆、というものも、現世の人間が生きていくためのそういう「拠り所」の一つ、なのだろう?
私は、それを否定するつもりはない。」
「・・・・」
「貴様の親父殿や妹達がいつも母上を思い拠り所にし、
私が在りし日の仲間達や海燕殿らとの日々や教え拠り所にして歩んでいるのと同じこと。
・・・1年に一度だけ、帰ってくると信じて、会えると信じて・・・
それを胸に日々を重ねていくのと、それらの拠り所とでは、一体どこが違うのだ?」
ルキアも煙を追って、空を見上げた。
俺も・・・煙を追って空を見上げてみる。
・・・拠り所、か・・・。
・・・そうかもしれねぇ。
鉄紺の空に、送り火の煙は溶けていく。
-・・・お袋、また来年戻ってきたときには、もっと強くなってみせるからな。
だから・・・楽しみにしていてくれよな。
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理由は分からないけれど・・・
さー坊様、こんばんは。
携帯メールを打つ途中でブログをもう一度見ていたら読んでないことに気付いて、遅ればせながら拝読しました。
そして読みながら泣いていました。
何故か分からないのですけど。
ルキアの心情を慮ってか、双子ちゃん達か、一護か、一心さんか・・・または、作品から離れたところでか・・・
何かが涙腺のスイッチを押したんでしょうね。
よい小品です。
深読みしようと思えば出来ますが、あえてしないでキレイに読ませて頂きました。
ある単語や固有名詞の1つで非常にエロい妄想をしてしまう腐った脳の持ち主ですから、わたくしは(苦笑)
こんな澄んだ作品に出会えて良かった。
さー坊さんのお人柄を映したような気持ちの良い作品だと感じました。
いつも心を揺り動かす作品を生み出して下さってありがとうございます。
携帯メールを打つ途中でブログをもう一度見ていたら読んでないことに気付いて、遅ればせながら拝読しました。
そして読みながら泣いていました。
何故か分からないのですけど。
ルキアの心情を慮ってか、双子ちゃん達か、一護か、一心さんか・・・または、作品から離れたところでか・・・
何かが涙腺のスイッチを押したんでしょうね。
よい小品です。
深読みしようと思えば出来ますが、あえてしないでキレイに読ませて頂きました。
ある単語や固有名詞の1つで非常にエロい妄想をしてしまう腐った脳の持ち主ですから、わたくしは(苦笑)
こんな澄んだ作品に出会えて良かった。
さー坊さんのお人柄を映したような気持ちの良い作品だと感じました。
いつも心を揺り動かす作品を生み出して下さってありがとうございます。
Re:理由は分からないけれど・・・
あららららら・・・
そんな拙宅の「かきもの」如きで泣かないでくださいませ
世の中にはもっと泣くに値するような素晴らしいものがたくさんありますゆえ。。。
しかし、このような拙い作品も「素敵『うら』変換」が可能とは・・・
(そして、それを敢えてされなかった御心が)
ただ、夏梨ちゃんの言い回しとか・・・アノ子が「お袋」とはお母さんのことを呼ぶなんて思えないので、細かいところはぐたぐたです。
やはり「ぶっつけかきもの」は、そういうところが弱いです。
更にローガン様はいわゆる「イチルキ」をメインに愛でられていらっしゃる(と言う認識で良いのですよね?)ので、「イチルキ」を取り扱った今回のかきものには結構辛口のコメントを寄せられるのではないかな?と正直思っていたのです。
最後は何とか前向きなお話にもっていけたので、拙宅のセオリーを破らずに済んだのですが。。。
今後も精進致します
そんな拙宅の「かきもの」如きで泣かないでくださいませ
世の中にはもっと泣くに値するような素晴らしいものがたくさんありますゆえ。。。
しかし、このような拙い作品も「素敵『うら』変換」が可能とは・・・
(そして、それを敢えてされなかった御心が)
ただ、夏梨ちゃんの言い回しとか・・・アノ子が「お袋」とはお母さんのことを呼ぶなんて思えないので、細かいところはぐたぐたです。
やはり「ぶっつけかきもの」は、そういうところが弱いです。
更にローガン様はいわゆる「イチルキ」をメインに愛でられていらっしゃる(と言う認識で良いのですよね?)ので、「イチルキ」を取り扱った今回のかきものには結構辛口のコメントを寄せられるのではないかな?と正直思っていたのです。
最後は何とか前向きなお話にもっていけたので、拙宅のセオリーを破らずに済んだのですが。。。
今後も精進致します
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花個紋時計
プロフィール
HN:
さー
性別:
女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。
☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
どれでもお好きなものでお呼び下さいませ♪
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。
☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
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