・・・タイトルは、何となくですが・・・『プライド』。
何でやねん、と自分でも思うのですが、
悲壮感の中にも凛とした、けれども熱い決意を秘めている妹さんを書きたくて。

（アニメ版でちょっと『プライド』をお兄様に折られちゃっているので、
頑張れっていいたいだけかも、うん・・・。）












紅葉の色って、切なさと荘厳さと、どこか情熱も併せ持っているように感じるんですよね・・・。
ただ散り急ぐだけでなくて。
命の最後の輝きを目一杯記憶に焼き付けて散っていく姿も感動的です。

・・・妹さんを描いていたら、案の定お兄様もしゃしゃり出てまいりましたので、
（妹さんばかり贔屓されるのが面白くないのか？拙宅の兄様は）
一応、描きました。

でも、かなりタッチは違うかな？と。












エアブラシなるものがどういう雰囲気を出すものか実験をしたんです。
もともと兄様の髪って、つやが無い状態で描かれるんですが、
妙なまだら模様になっているのは、実験のためです。
（友人から「兄様ってよりも、ブラッド＋のハジさんに似てないか？と言われた。
・・・さて、どうなんでしょう？）

・・・意外とこの兄妹でいじるの、結構好きかもしれません。
（兄が何を考えているのか分からないので、逆に自由にいじれるからかも）

とはいえ、こんな私も当初は『アンチ兄』でしたね・・・
『何であの妹さんを見殺しにしたり、下手したら自分の手で殺そうとしたりするかな～』と。
（この点、わが愚弟ｓからは「さー姉は基本的に中身が一護だからじゃね？」と。
さて、そうだろうか・・・？
でも、いつぞやに愚弟らにそそのかされて、ジャンプのサイトにあった
キャラクター占いで『あなたは黒崎一護タイプ』と出てきたなぁ。）

それが寸前の危ういところでどんでん返しがあり、今やその反動が・・・（省略）

ま、こんな話は支店のどこかでぼやきつつ、以下、本文です。



『白い花』

あ、今回は妹さんが主役なんだ・・・

というか、現状のアニメ版は妹さんが結構悲壮感漂ってる感じだし、
斬魄刀とのバトルをメインとしつつも、　なんだかあの兄妹の
紆余曲折葛藤その他云々も描いているような感じだな、とか思ったり。

（そういえば、『私の誇り』発言、まともに聞いた人って、しいて言うなら
虎鉄副隊長が若干聞いていたかも、くらいなんですよね。
妹さんと花ちゃんは意識無いだろうし、カボチャさんは天に召されてしまったし。
・・・もしや、皆の面前であからさまに分かるように『誇り』発言をさせるための
伏線とかいうのか？？）

エンディングの曲、優しいですな。歌詞も若干意味深なところもありますが・・・。
何よりも、映像が更に意味深。
勝手な妄想解釈をしてみると、
桜吹雪に包まれ兄を見失った春⇒一人ぼっちで日差しを浴びる夏⇒
（嵐の前の静けさを伴った）楓の秋⇒六花舞う中で戦いが繰り広げられる冬⇒
・・・すれ違いの末、再びやってきた、桜の咲く春
と言う感じでしょうか。
最後のシーンの桜でしょうか、小さな木ながらもちゃんと花をつけていて、
「春はまた来るから、大丈夫」と言っているかのような。
背景なしで（桜と一対一で）表現しているあたり、やはり兄様に何らかの意図があってのことで、心配するなと代弁させているようにも見えたり（若干「兄様＝シスコン」であるという定義を含んだフィルターを使って見た限りでは：勿論そういうフィルタを使わない見方もある）。
ただ、あまりにも桜が小さすぎるのが気になるのですが・・・あと歌詞も。

しかし、山じい様と兄様の後姿・・・もしや山じい様も何か関わってたくらんでる？
浦原さんが一護氏たちに発破を掛けるために改造魂魄たちに指示して色々とやらかしたみたいなこと、とか、調査のために山じい様や兄様自ら囮になっていたり・・・とか。

兄様の千本桜の仮面姿と、一護氏の虚化した際の仮面姿・・・
ただ、闘っているというよりは、舞っているようにも見えてしまう自分がいる。
（あの篝火、決闘シーンというよりも、薪能に見えて仕方ないのですよ。）


オープニングが見られないのが残念なのですが、またどこかのタイミングで見れたらな、と。

はい、公式でもなんだか『シスコン』認定されているんじゃないかと思える
描写が多い兄様。
・・・そして『桐』といえば、『桐たんす』
・・・少なくとも一昔前は嫁入り道具の典型だった、アレです。



『禁じられた花』


広大な朽木の屋敷には、数多くの植物が植えられている。
勿論観賞のために植えられた植物もあるが、実用目的で植えられたものも数多い。
（先日の『柘榴』もまた然り　笑　）

そんな爽やかな皐月の頃、


「兄様、桐の花がとても綺麗ですね。」

心地よい風に着物の袖を遊ばせながら、ルキアがうっとりと見上げて
言うものだから、兄様もつられて頭上を見上げる。
見れば、藤の花にも劣らぬ、桐の咲き誇る姿が。

（こんな感じ、かなと思ってください）







「うむ、見事だな」
「本当に綺麗ですね・・・たんすにするのが勿体無いくらい。」

「・・・何と？」
（おっと、兄様はちょっと驚きつつも、それを悟られないように
無表情でルキアを見る。）

「この桐はたんすにされるのでしょう？
清家殿が、この桐は花を愛でるためではなくて
・・・いずれ私が嫁ぐときに、花嫁道具として持参する箪笥にするために、
私が朽木家に養子として迎えられた際に植えられた、と・・・」

「・・・・」
（兄、初耳！！・・・いったい誰がそんなことを！！！）

「こんなに立派で素晴らしい桐ならば、本当に素晴らしい箪笥ができますね！」
（嬉しそうにルキアが言うものだから、兄、言うべき言葉が見つからない！！）


そこで、幸か不幸か・・・天候があやしくなって来た。

兄様は（心の中では怒りで荒れ狂いながらも表情は変えずに）
ルキアを促して屋敷に戻る。

五月晴れを絵に描いたような空を瞬く間に雨雲が空を覆いつくし、
激しい雷と嵐をもたらし始めた頃・・・
・・・兄様の怒り、表面化！！！

「清家、」
「ははっ、何でございましょうか？」

「・・・・」

「白哉様・・・？」

「・・・あの桐を、今すぐ伐り捨て置け。」

「しかし、」

「今すぐにだ。」


・・・以来、朽木家では桐の花を一切見ることが無いとか・・・。

「兄様、あんなに美しく咲いていた桐が・・・」
「先日落ちた雷で燃えてしまった様だ。
桐は油分が多く萌えやすいのだろう。
・・・お前は雷を恐れて外を見なかったのだろうから、知らぬも当然やもしれぬが・・・」
「そう、ですか・・・」



さー家ではちょっと特殊な事情があって、私のために植えられたらしい桐を
父が「切り倒してしまえ！！」と叫んだことがあります。
（なお、桐は父が植えたものではないそうです。）
結果的には、叔父が「じゃ、うちの子のためにくれよ」と言ったので、
従妹のために残すことになりましたが（苦笑）

他にもわが父上には色々と列伝があり、確か私が成人する前後に
大量に持ち込まれた（少なくとも３０件はあったらしい）お見合い話を
全て私の知らぬうちに蹴っておりました。
お陰で嫁に行き遅れた？感も若干ございますが、叔父いわく、
「兄貴は、あれはアレでさー坊を護ったんだよな、不器用なりに。
嫌ってるわけじゃないのは分かってるだろ？
他にもほら、他の子の時は何もしなかったのに、さー坊の大学受験の際に
いきなり神棚を作りだすくらいだし・・・」と。
（お見合いにも、何らかのウラがあった、ということを悟った私は苦笑しつつ。）

ま、それ故に、草鞋を履いていられるんですけれどもね・・・。