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長らく(一週間ほど)落ちておりましたが、ひとまず復帰ですすみません!!
昨日の帰り道、空に浮かぶ月にぼんやりと靄がかかっておりました。
春の名物?『朧月』です。
そして朧月といえば・・・「なのは~なばたけ~ぇに いり~ひうすれ~ぇ」と・・・『朧月夜』のフレーズが脳内に浮かび、その歌詞に出てくる『菜の花』にピーンときまして。
私の脳内、やっぱり・・・変だと思います。
でも今に始まったことではないので・・・。
で、今回は・・・『菜の花』でいってみたいと思います。
今の巣付近ではもう盛りは終わってしまったか・・・と思ったのですが、意外とまだ盛りが続いているようでして・・・。
(Y浜あたりでは、今が見頃な場所もあるそうです。)
菜の花・・・アブラナの仲間は、あの『ロマネスコ』もそうですし、以前シロちゃんでかきものをした『すずしろ』(ダイコン)もそうです。
『旅立つ、その時に』の中の兄様パートでかきものをした『紫羅欄花』(ストック)もアブラナ科。
結構、アブラナ科は身近なんですよ・・・観賞用でも、食用でも。
でも、残念ながら今回は『とあるシチュエーションのごく一部』でしか使いこなせず。。。
イメージ的には、こんな菜の花が咲くところです。
(かきものの中に山は無いけれど・・・。)
一面の菜の花・・・。
最近は見かけることもあまり無い・・・というか、これだけ綺麗に咲いていたら、、拙宅地方ではニュースになるほどです。
(観光資源になりつつある。)
日本の春を彩る花でも・・・桜みたいな華麗さや儚さは無いですが、素朴で懐かしく、そして愛らしい姿は別な魅力を持っていると思います。
で、誰でいじったかと申しますと・・・。
最近必死に本誌で格闘している主人公です。
・・・此れを一護氏で書いたのは、追記のリンクテキストに書かれたとおりの理由です。
昨日「やっと終わった・・・」と、先日から落ちていた原因がとりあえず終了した旨悪友に連絡したのです。そうしたら「たまにはイチルキや恋ルキも書いて。」と・・・。
(ちょっとだけ、切なくなって虚化しかけました・・・。)
でも、確かに最近書いてないな・・・と思い直してみたり。
というわけで、其の後朧月を見て、あの曲の歌詞が浮かんで、菜の花にリンクした・・・今ここに至る、という感じです。
では、どうぞ。
『春の欠片を拾いながら』
あの川の土手に咲いている菜の花、
「一護、菜の花は現世にも咲いているのだな。」
「お前の住んでるトコにも咲いてんだろ。菜の花くらい。」
「いや・・・私の住まう処は整然と建物が並ぶ、作られ隔離された場所だからな。
咲いていた記憶が無いのだ。」
お前と二人、歩いたあの時にも咲いていた花。
あの時、お前・・・とても懐かしそうな顔をしていたんだよな。
咲いていた記憶がない、と言っていたくせに。
この窓から見える月、
「ルキア、お前月なんか見て何か楽しいか?」
「現世の月も、変わらないのだなと思ってな。」
「あの世にも月なんてあるのかよ。」
「あの世ではない、尸魂界だ。」
お前が窓の桟に肘を付きながらぼんやりと見上げていた朧月。
あの時、お前・・・何だか悲しそうな顔をして見上げていたんだよな。
俺はただ、力を失って帰れないからだと思っていた。
この頬を打つ風、
「一護、やはり春は良いな!!風も暖かくて陽も柔らかくて!!
この『わんぴーす』の裾も程よくひらひらと揺れていて綺麗だと思わないか?」
「けどよ・・・やっぱ春の風は強いな。頬を叩かれるような感じのヤツもあるし。」
「痛たたたたたたたた・・・・」
「おい、どうした?」
「風で巻きあがった埃が目に入ったのだ。」
「大丈夫か?目は擦んなよ・・・目薬は持ってねーのか?濯ぐくらいは出来るだろ。」
「持ってるわけ無いだろう?後で浦原にでも」
「目薬くらいそこらの薬局で買ってやるから!!」
お前が舞い上がる埃と戦いながらも、軽やかに菜の花色のワンピースを遊ばせていた風。
あの時のお前、目を痛がりながらも本当に楽しそうで嬉しそうで・・・。
見ているこっちまで浮き足立つようだった。
あの時と同じように、
菜の花は土手で満開になって、
綺麗な朧月が出て、
風も暖かく強く吹き抜けて、
春に、なったというのに。
なのによ・・・・
春風が俺の横をすり抜けていくように、
時間は俺を取り残して駆け抜けていく。
お前と一緒に過ごした季節の記憶を拾いながら、
一度歩みを止めた俺は、追いつくことが出来るだろうか、
俺の一歩先を行く、お前が生きる世界の時間に。
・・・また、一緒に歩くことが出来るだろうか。
というわけで、『ルキアを思う一護氏』で書いてみました。
イメージ的には、一護氏が力を失ってルキアと別れた後に訪れた春の話・・・ですかね。
最後の3行?は、アノ巻頭詩のインパクトを受けておりますが、其れをそのまま載せるわけにはいかないので・・・こんな風にしてみました。
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