ここ最近の滾った・・・あのお二人のお姿に感化されまして。

お題はこちら。

藪甘草（やぶかんぞう）、です。
オレンジ色の花が藪や川原のススキ・ガマの群生地の中で咲く姿は、くすんだ世界に鮮烈な印象を与えるなぁ、と個人的には思っております。

この植物、別名を「忘れ草」といいます。
（勿忘草じゃないですよ。）
そのお名前と花姿から、今回のかきものがふよふよと浮かびました。

現在の段階で・・・拙宅における「策士」の状況は分かりませんが、
個人的には神展開とならないかな・・・なんて思ってしまいます。

初代・剣八と現・剣八。
あの戦い、私には・・・孵化した子に自分の身を最初の餌として与えるというクモの仲間がいるのですが、私にはそれに見えました。

「わすれぐさのあなたに」

八千流の名を自らに冠してからも、
護廷十三隊での新たな道を歩みだしてからも、
私の内を満たすものはなく。
名目を付けては己の欲求が侭に振舞い、
それで居て只管に失望し続ける、
そのような日々でした。

ですから、
そのような私の味気ない世界に突然現れた貴方は、
荒れ野の中で金色を纏うあの花のような、嫌でも私に鮮烈な印象を残す存在でした。

・・・そう、あの花の名は忘れ草。


何故、泣くのです。
貴方は私と戦い、そして勝ったのですよ。
貴方の一番楽しいことで。
戦いの中で死ねたら本望だと、貴方はいつも仰っていたではありませんか。
私とて同じことなのですよ。

私は、かつて己が斬った存在について、残念ながらすべてを覚えている訳ではありません。
貴方も、そうでしょう？
ですから、私のことも、同じようにお忘れなさい。
いちいち覚えていては、貴方は先へは進めないのですから。

私に負けそうになっては泣き、勝っても泣き。
困った方ですね。
そうやって涙を流したこともすべて、忘れて此処に置いてゆきなさい。
他人が生きようが死のうが関係ない、それが貴方の流儀だったはず。
貴方の流儀に反するような真似はおやめなさい。
貴方は戦いの快楽と己の流儀のみを覚えていればいいのです。
ほかは全て、忘れてしまいなさい。
忘れられないと仰るならば、私が一緒に持っていきますから。

あのときの貴方は金色の忘れ草。
きっと今も変わらないはず。
どうか萎んで色あせた姿で、私を見送らないでくださいね。



でも、
何やかんや言って、剣ちゃんの始解と卍解が超癒し系で、
卯ノ花さんを回復させながら、
「初代剣八は死んだ、アンタは四番隊の隊長だ」なんて言っちゃって、
終いにはお姫様抱っこでも小脇に抱えてでも良いから複雑な顔をした卯ノ花さんを堂々と連れて帰ってくるような、そんな神展開は落ちていないかな・・・。
そんな神展開になったら、「復活」とかの花言葉をもつ植物でかきものやるよ・・・！！