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「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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いきなりフライヤーがどーんと貼られていて驚いた方、ごめんなさい。
びっくりさせてしまったかもしれませんね。
先月、上記のコンサートを鑑賞いたしました。

以前の記事で、当初聴きに行こうかと思っていたユースオーケストラの演奏会に行けず、後にTV放映されたのを見て非常に悔しがった記事を掲載いたしました。
そのときの記事はこちら。

当時の団体とは異なりますが、来日を聞いたとき、
「これは絶対行かねば後悔する!!!」
ということで、知ったその日にチケットを押さえていました。

5年前に来日したのは、現在はユースオーケストラから格上げされてプロとして活動されているベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団。
今回来日したのは、5年前の彼らが教え子として指導するユースオケであるエル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス(長いので、以降はEYOC)。
実質的には、5年前の彼らと同じ立ち位置、と言ってもいいかもしれません。

続きより、この演奏会についてグダグダと書きつくろいたいと思いますが、
最初に・・・不満だけ掲載させてください。

実は、東京公演3日間のうち、2日間(10/11,10/12)に行きました。
初日(10/10)には行けませんでしたが・・・。
で、両日ともチケットの空席は殆ど無く、10/12は当日券を購入したのですが選べる席もあまり無かったんですね。
ですが、いざホールに入ってみると・・・

あまりの空席の多さに、愕然としました。

まあ、チケットの売り方の問題や、スポンサーや招待客用の席というのもあるのでしょう。
(フィギュアスケートだって「???」と思えるような不自然な空席があったりしますので。)
正直、チケットや席の割り当て方法については素人なので、どういった基準で決められていくのかなんて存じ上げません。諸般の事情があるのかもしれません。

ですが、アレは酷い。
演奏をかつてしていた身としては、やっぱり多くの方に来て欲しい、聴いて欲しい、って思います。かつて思いました。
確かに約2000人入るホールの半分以上は埋まっていましたが、でもどうせなら・・・・。

そして、観客の年齢層を見ても、演奏しているメンバーと同世代の方(大体14~22歳)が少ない。
どうせなら、同じ世代の子ども達にこそ聴いてほしい。

確かにホールといい、コンサート自体の位置づけといい、格式が比較的高い(後述しますが特に木曜日は・・・)ものであることは分かってはおります。
金額も決して安くはないし。
ですが、もっと若い同年代くらいの児童・生徒・学生の皆さんにこそ演奏に触れられる機会を提供するための何らかの配慮があってもいいのでは、とも思うのです。
チケットの料金も然り、演奏会の日程も然り。
学割設定で購入しやすくする(半額とは言わないが)、公演日程を考慮する、など。
こういう演奏会だからこそ、もっと広く開かれるべきではないか、と。
(その点、10/14に千葉で行われた公演は、意義のあるものだったのではと思います。
地元のユースオーケストラと合同演奏もありましたので。)
自分と同年代の彼らから、感じ取れる何かがあるはずなので。


長々と文句をのたまいましたが、基本的には良かったです。
2日連続で行った甲斐があった、と思っています。
だからこそ・・・上記の残念さがね、際立つんですよ。








当初は、11日の金曜日の公演のみ行くつもりでした。
理由は簡単、「チャイ5」(チャイコフスキーの交響曲第5番)が演奏されるから。
そしてピアノ協奏曲も気になっていたので。
・・・12日のコンサートのチケットは取っていませんでした。

11日の演奏を聴いた後で、演奏された曲目をアンコールまで思い返して、
「明日も行かなきゃきっと後悔する」と思ったんです。
なので、翌日の12日は当日券を購入したわけです。
(故に「当日券殆ど良い席なかったのに何で???」と思った)


なお、10日につきましては、
ベネズエラとの国交75周年記念コンサートと銘打たれておりまして、
なんと皇后さまがご臨席され、ご鑑賞されたとのこと。
・・・そういう格式のコンサートでした。



さて、実際の演目について。
あくまでも音楽は大好きだけれどもセンスのないド素人の印象なので、ご容赦を。

演奏メンバーは、ざっと見ても100人は超えていました。150人いたかも。
フルートも4名以上、オーボエも持ち替え含めて4名以上、ホルンだけで8名いたので、倍管かな、と。
いや、ホルンはともかく金管も倍管だったと・・・思います。
(パートによっては倍管どころじゃない可能性も。
そりゃマーラーの交響曲も演奏できるわけだわ。)
ただ、弦楽器も通常の倍はいるわけですから、全体のバランスとしては倍管ではないのかもしれませんが。



ヴェルディ 歌劇「運命の力」序曲(10/11,12 両日とも)

11日はEYOC常任指揮者であるパレーデス氏、12日は客演指揮者であるボットスタイン氏による指揮でした。
1つの曲を2人の指揮者で聴き比べできるという、何とも耳が幸せな機会でした。
曲については・・・私が時折(練習をする夢で)うなされる曲ですが。
聴くだけであれば好きな曲ですよ。

パレーデス氏の指揮は、やはり若さや熱さ、というのが結構前面に押し出されている印象がありました。
EYOC持ち前の金管は、この曲ではちょっと抑え気味かなという印象もあったのですが、全体的に情熱的で。
「運命の力」という歌劇自体が悲劇なのですが、それを物語のページを1枚ずつ捲って語るかのようにストレートに表現している感じがしました。
一方、ボットスタイン氏の演奏は、最初の金管によるファンファーレから印象が異なりました。
妙な重圧感というか。音の長さは確かにパレーデス氏よりも短いのですが、音圧というか、音色がまず重い。重いが故に残る。この重苦しさは何だろう。
その後に主題に入っていくのですが、その入り方も「なんかジワジワと侵食してくる」という印象。物語をつまびらくというよりは、「え、何、これから何が起きるの」と、此方側から食いつかせるような印象でした。


グリーク「ピアノ協奏曲 イ短調」(11日)
(アンコール:グノー「アヴェ・マリア」)

萩原麻未さんをソリストとして迎えての演奏でした。
彼女は日本よりもヨーロッパで活躍されているようで、今回初めて演奏を聴く機会を得たわけです。

遠くから拝見いたしましたが、白いドレス(だったと思う)でステージに現れた小柄な彼女を見て、思わず「かわいい」などと思ってしまいました。
・・・演奏が始まってから、そんなことを思ってしまったことを心底申し訳ない、と思ったわけですが。
やはりEYOCと共演するだけあって、エネルギッシュで負けていません。
良い意味で互いを高めあっていると言いますか・・・正直、ピアノの経験は無いので具体的な解説なんて出来ないのですが。
ただ、エネルギッシュで突っ走っているわけではなくて。
表面的な技巧だけではなくて、確りと地に足が付いていて安心して聴けると言いますか。

それゆえでしょうか。
全く曲調が違う、彼女のソロでのアンコールである「アヴェ・マリア」が、なんと心地よくてすーっと身体に入ってきたことか。
決してドラマチックではない、シンプルな曲ですが・・・。


モーツァルト「木管楽器のための協奏交響曲 変ホ長調」(12日)

私の友人知人悪友にはバレているのですが(ここでもハッキリ書いているかもしれませんが)、正直申し上げまして、モーツァルトが苦手です。
大好きな方には申し訳ないです。

が、この演奏についてのみ申し上げれば、目からうろこが落ちるようなモーツァルトでした。
一言でいうなれば、「ジ●リ映画のBGMで出てきそうなモーツァルト」。
ト●ロとか、魔●の宅●便とか・・・この場面に流れてそう、なんて脳内で妄想が勝手に始まりました。生き生きした自然描写のシーンが特に脳内で再生されていました。
ソリストの5人も伸びやかに演奏されていて、「やはりこのオーケストラゆえにこの演奏が出来るのだな」と。


あまりにも長くなったので、続きは別記事で。

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女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。

☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
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