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「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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・・・まさかの後編、です。
収まりがつきませんでした。



後半は、11日・12日のラストを飾る曲について記載させていただきます。

・・・この公演、テレビで放映されないかな。。。





チャイコフスキー「交響曲第5番 ホ短調」(11日)

コレを聴きたいがためにチケットを取ったといっても過言はありません。
そしてESOCの十八番なのでしょう。
5年前に来日したSBYOが日本で演奏し、「こんなロックなクラシックは聴いたことが無い」と言わしめたのが懐かしいです。

11日の前半では抑え気味だった金管セクションですが、ここに来て爆発しました。
(この曲は金管が第1楽章と第4楽章で頑張って頂かないと、どうも(´・ω・`)な印象なのです。)
他の演奏会でもチャイ5については何度か拝聴したことがあるのですが、皆お上品にまとまっているというか・・・。
勿論、チャイコフスキーの素敵なところは、ロシア音楽特有の民族音楽的なリズム(良い意味で「土臭い」音楽)の中にフランス音楽の優美さ、鮮やかさ、きらめきが溶け込んでいるところだ、と勝手に考えておりますが、その「優美さ」が前面に押し出されていることが多くて、ずっと奥に滾っているものが隠れてしまっている、そんな風に感じることがあるのです。
そういう点において、この楽団は「奥に滾っている何か」をぐいっと表に引っ張り出してきたような。
(特に第2楽章については、そういった印象を持っています。
極寒の中でずっと胸に秘めていた情熱が一気にはじけるような、そんな感じ。)
元々若さやお国柄もあって情熱的なベースを持っている彼らが、ぐっと奥に情熱を秘めている曲を演奏した・・・相乗効果でうまく行ったのかもしれませんね。

・・・この曲については、これ以上書くとエライことになるので、短く。


ショスタコーヴィッチ「交響曲第7番『レニングラード』」(12日)

ショスタコーヴィッチといえば5番が有名ですが、大編成で聴けるならば7番。
・・・というわけで、この曲も聴きたい!!と思ったのが11日の夜。
・・・当日券で聴いた甲斐があった、と思っております。

オーケストラの編成を実際に見て、「あれ?金管少なくないか?」と思ったら・・・。
バンダが組まれていました。やられた!!
パイプオルガンの前にバンダが陣取り、ラストまでバンダ大活躍。
長い長い第1楽章でもずっと息を切らせることなく、ラストの4楽章まで演奏しきっていた彼らに脱帽しました。

実は演奏前にちょっとしたトラブルがありました。
ボットスタイン氏が英語で説明してくださったのですが、その言い回しが素敵でした。
その後のメンバーとのやり取りも含め、本当に良い関係を築いているのだな、と。
印象的なシーンでした。

演奏時間は1時間超ですが、気が抜けない。
逆にここまで引き込む演奏を出来る彼らに脱帽でしたが、此れはボットスタイン御大の指導によるところが大きいかと考えています。
ただ情熱で突っ走っていたら、瓦解する危うさを内包していますが、「運命の力」の演奏でもそうだったのですが・・・気を緩めたら突っ走ってしまいそうなところをぐっと押さえ、敢えて地に足を確りと付けさせる。
そして「次は何が起こるんだ」と、仮に全曲を聞き込んでいる人間に対しても油断を許さない、そんな印象です。
此方が気を抜いたら、押しつぶされるんじゃないか、と。此れは本気で思いました。
(特に4楽章。)
元々メッセージ性の強い楽曲というのもありますが、真摯に向き合った結果があの演奏なのか、と・・・納得してしまった自分がおりました。
(ちなみに、この演奏を聴いて・・・つい彼らが演奏したショスタコ5の収録されたCDを買ってしまいました。)




アンコール

一瞬真っ暗になったホール。
再び照明がステージを照らすと、其処はベネズエラだった???

この演出は5年前にはありませんでした。
・・・10日から聴いているリピーターさんは展開が分かっているのですが、
私は11日で初めて遭遇し、思わず「うぉぉぉぉぉぉ!!」と叫んでしまいました。
で、2度目の12日でも・・・展開が分かっているくせに叫んでました。
そんなもんです。

実は10日も類似の演出があったそうですが、皇后様ご臨席のためか、
もうちょっと抑え目だったようです。


サン=サーンス「サムソンとデリラ」よりバッカナール
Z・アブレウ「ティコ・ティコ」
バーンスタイン「ウェストサイドストーリー」よりマンボ
(全て11日)

バッカナールがまさかアンコールで聞けるなんて思っていませんでした。
吹奏楽でも(特にコンクールで)よく中高生が演奏する曲です。
これこそ、「こんな演奏も出来るんだ」という・・・中高生の良い刺激になった曲だと思います。それゆえに学生が少ないことが本当に本当に残念だった。。。

「ティコ・ティコ」は、私も過去に実際に演奏したことがあるラテンナンバーです。
大人数でアンコールのため、もしかしたら勢いあまってソリストがつぶされるのではないかと思ったのですが、とんだ杞憂でした。
(有名どころですので、何も言う必要はあるまい。。。)

マンボは、5年前の演奏会からおなじみのナンバーですね。
日本人の度肝を抜いた、「踊るオーケストラ」そのもの。
めちゃくちゃ良い顔して演奏しているので、此方が笑顔になります。


・・・が、しかし。
足りない!!
アンコールにアレが足りない!!
アレを生演奏で聴かなければ不完全燃焼に陥ってしまう!!!



ヒナステラ バレエ音楽「エスタンシア」よりマランボ(12日)

5年前の演奏会、そしてTV放映で観客や視聴者にトドメを刺したのはこの曲ではないでしょうか。
(近くにいた他のリピーターさんも「キター!!」と仰っていたので。)
「踊るオーケストラ」の〆は、個人的にはマンボよりも此方です。
指揮はボットスタイン御大だったので、少々大人しめな印象もありました。
5年前のアレを見ている人は「もっとはっちゃけていいのよ」と思っただろう。
(ただし、アレははっちゃけ過ぎ・・・指揮者消えた、というか、最後に指揮していたのはもしかしたら今回指揮したパレーデス氏ではないかとも思う。)
もともとはクラシックですし、こういうノリの曲ではないのですが・・・良いんです!!



11日・12日と連続して行きましたが、両日程で驚いたのは・・・
それぞれ全く違う方なのですが、隣の男性(50代後半~60台前半)が、アンコール終了後に急に立ち上がって「ブラヴォオオオオオオオ!!!」と叫んだこと。
正直、びっくりしました。そんなことをしそうにないジェントルマンな方だったので。

そして演奏会終了後に、メンバーが前方にいる観客に「とあるプレゼント」をしてくれたり。

11日と12日の夜10時過ぎに、池●駅付近で3色のド派手でカラフルな集団が駅に向かって歩いている姿を見かけた方、それはきっと楽団メンバーからプレゼントを頂いたラッキーな観客の皆さんです。
きっと良い顔をされていたと思いますよ?

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性別:
女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。

☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
どれでもお好きなものでお呼び下さいませ♪
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