今まで『続き』の場所には、私のストレスが書き込まれておりました。

実は、一時的に此処にも書いたのですが、１０月末をもってリストラによって退職を致しました。
１０月中に何とか職を探して１１月からすんなりと就業できればよかったのですが、どうにもならずにそのまま退職、１１月に入ってからも就職活動をしていたのですね。

でも、リストラに遭ったといっても・・・元の職場には恨みとかそういうのは、正直、無いのです。
・・・寧ろ、リストラ回避のために全員で頑張ったんです。でもどうにもならなかった。
震災の影響を受けて取引先の業績悪化、それに伴い此方側の事業縮小となりました。人員は半数以下になり、残っているメンバーもかなり大変だという話が耳に入っているので、どうか無理だけはしないでほしいと心から強く思うほど。
リストラの話を聞かされたときも「やっぱりな・・・・」と思いましたし、予感を感じてはいたんですね。
何よりも「護ってやれなくて御免な・・・・」と、送別会の時に泣きも笑いもせずに、途方に暮れた感じに近い響きでつぶやいた部長の一言が、どんな感情を込めた一言よりも響きましたね。
ちなみに、今でも残ったメンバーから連絡が来たりしていますし、他の部署の方からも「今度奢るから飲みにコッチまで出て来い」というお誘いを頂いたりしております。
そういえば来週はレクをやるらしく、そのお誘いが来ておりました・・・申し訳なさそうに、でも「出来たら来て！！飲み物も食べ物も沢山用意するから！！」と。
・・・人間関係には、恵まれたんですよね・・・本当に何だかんだ言って。

１０月は引継ぎ作業をしながら、転職サイトの求人に応募してみたり、ハローワークで求人を探したり、紹介予定派遣にエントリーしてみたりをしておりました。
１１月に入ってからも同じようなことをしつつ、知人の紹介でちょこっとだけバイトをさせて頂きながらバタバタしておりました。
家で一人で閉じこもるよりも、やはり人と話をするのは違います。
とりあえず「動いている」ことがこんなにも気概を感じさせてくれるのか、と思った・・・。
そのような中、１０月は殆ど面接にすらたどり着けなかったのに、１１月に入ってから急激に面接回数が増えました。書類選考で今まで落ちていたのに、面接に来てほしいという連絡を複数もらえたのは初めてでしたし。
幸運にも、その様なご連絡を頂いた１社から猛スピード採用連絡を頂き、晴れて再就職が決まりました。
再就職決定は、「いやこれ悪い夢じゃないか？？何かウラがあるんじゃないか？？」と思うくらいにあっけなかったのです。
（詳しくは此処では事情をお話できませんが・・・思わず頬をつねった位に「は？？？いや・・・え？？本当に？？」という反応をしておりました、私が。）

・・・でも、私・・・顔見知りの方とはある程度ちゃんと話を出来るものの･･･基本は超アガリ症です。
異常なくらいの緊張っぷりに、自分でもあきれ返るくらいです。
寧ろ面接だとマイナス評価されそうなほどの。最初のベタな「志望動機をお聞かせください」さえもまともにちゃんと話が出来るかどうかの保証がない。というかまともに話ができた記憶がない。

今回の再就職先や２次面接を辞退させて頂いた会社でも、当初は緊張でヘロヘロ状態でした。
ですが、どの会社でも落ち着いてくると「笑顔」を見せることが出来た会社でもありました。
ツッコミが入っても「オリジナリティ溢れる根拠」を持ち出して「このような理由から申し上げました、説明不足で申し訳ございません。」と回答を返すことが出来たんですね。
他にも（「もう●●なんてドーンこい、受けて立ってやる！！・・・というプロ並のレベルって事？」と聞かれたときに）「断言することはおこがましくて出来ませんが、今後必要なものですから、断言できるだけのレベルになれるように頑張ります。」という切り返しが出来るようにはなりましたね。
緊張はしていても、自分なりの答えを返せるようになっていた・・・１０月は何とか採用されたくて必死だったという感もあったし面接に慣れていなくて撃沈していた感じがしますが、１１月に入ってからは良くも悪くも力が抜けて、素の自分の考えについて話が出来るようになった、のかもしれません。
だから笑えたのかな、と・・・面接の中で緊張していても。
そういえば別の１社の面接官から「その笑顔が良いのに。もっと笑って良いんだよ。その笑顔も立派なアピールポイントだってこと気づいてる？」と言われました。
（今まで自分の笑った顔が「気持ち悪い」と思えて仕方なかったし、この顔で笑ってはいけないと思っていたから、そんな風に言われて正直面食らった・・・というのが正直なところだったりする。）

とにもかくにも来週からルーキーです。
そして、人生初の『制服のある会社』です・・・一応制服のサイズを申告しましたが、ちゃんと入るか心配です。
もしも入らなかったらどうしよう・・・只でさえ横に大きいので、自分のサイズがまた１回り大きくなっていたとかだったら・・・嗚呼！！
もう１回り大きいサイズを申告しておくべきだったか・・・？いやそれはそれで辛い、色々と。。。

ここ数回にわたり、屋敷の甘藷は恋次に食われ、栗羊羹には清家殿にプレゼントされたためにありつけず、挙句の果てに『秋桜』ではやきもきする姿を暴露された・・・ちょっと切ない方が一人。
・・・ということで、ちょっと穏やかな（そして拙宅の中ではかなり甘めな）救済策を・・・ね？


『秋の夜長に』



「眠れぬのか。」
「・・・月がとても明るくて・・・。」

本当は、そのような理由で眠れないのではなかった。

ただ、興奮して。
そして、不安で。
どうしたらいいか分からなくて。

「しばし、此処で待て。」
「兄様・・・？」

どうにもならなくて、寝床からそっと這い出し、庭に出たのはほんの少し前。
月の光が庭の景色を青白く浮かび上がらせる。
冴え冴えとしていて、ぬくもりも何も感じない景色。
けれどもその色が私を冷静にさせてくれるのではないか、という淡い期待もしてしまう。

そんな私の後姿を、縁側を通りすがった兄様は見てしまわれたのだろう。
こんな夜更けに庭を徘徊して何をしているのだろうと思われただろうか。
けれども私の姿をみて、別段呆れたという訳でもなく・・・ただ、待つように私に命じられた。
私を縁側から見下ろしていた目は、幾分か細められていた気がする。

庭を照らす月光と同じくらいに、普段は温もりなどを感じさせない方だと今でも思う。
其れは表面上のことであって、実際にはそうではないということも、勿論知っている。
だが、先ほどの表情には、どこか違うものが少しだけ混ざっていた・・・ようにも感じられた。


「ルキア、此れを。」
「兄様、これは・・・・」

兄様が手ずからお持ちになったのは、いつも兄様がお使いになっている湯呑。
うっすらと湯気が立っていた。

「加蜜列（かみつれ）、という草を煎じたものだ。薬湯というほどではないらしい。茶の一種、だろうか。」
「かみつ・・・れ、ですか？」
「現世では安眠に薬効が有るとして用いているものらしい。」
「それを何故兄様が・・・。」
「卯ノ花隊長に渡されたのだ。」
「卯ノ花隊長に？」
「お前がもしかしたら今日は眠れぬやもしれぬから、此れを、と。
要らぬことをするなとは思ったが・・・予想は当たってしまったな。」
「そうでしたか・・・・」
「常々お前のことを気に掛けていた卯ノ花隊長のことだ。
お前を害するようなものを私に預けたとは考えにくいが故、このように持ってきてみたのだが。
もっとも、清家や他の者が此れを見れば一言二言物申すだろうがな。」
「ではどうやってこの茶を煎じたのですか？お湯の支度は常ならば清家殿らが行うはずでは・・・。」

此れを煎じるためのお湯を持ってこられる際に、清家殿が加蜜列を目にされてもおかしくないのに。
それに夜中に急にお湯を準備するのも結構大変なはず。
けれども、屋敷は静かで・・・清家殿や他の者が歩くような音は一切聞こえない。

「先日から清家が用意し始めた火鉢に、茶を淹れるための鉄瓶を掛けておくようになった。」
「ああ、そういえば先日から私の部屋にも清家殿が用意されていらっしゃいました。」
「まだ火鉢は要らぬと言ったものの・・・まさか役に立つとは。」

しかし、その加蜜列茶の入っているのは、兄様の湯呑。
兄様が部屋に有った自分の湯呑に、鉄瓶で沸かした湯を注いで淹れたものなのだ。
当たり前だといえば、当たり前なのだが。

「ですが此れは兄様の湯呑ではございませんか。申し訳ございません。
今私のものに入れ替えてきますので、」
「構わぬ。」
「ですが・・・・」
「丁度飲みやすい温度になっておるのに、別の湯飲みに移し変えれば無駄に冷めてしまうだろう。
偶々傍にあった私の湯呑に淹れただけだ。特に他意はない。
それともルキア、もしや私の湯飲みを用いるのは嫌であったか。」
「いえ、そのようなことは」

兄様から湯飲みを受け取って、両の手でそっと包む。
いつも使っている私の湯飲みとは違って、大きくて・・・温かかった。
縁側に腰をかけるように促され、私がそっと腰をかけると、兄様はその横に腰を下ろされた。

「お前は寒くは無いのか？月のよく出ている夜は冷えるものだが。」
「ええ、寒くはありません。まだまだ私も火鉢は要らないくらいですから。」
「ならば良い。」

湯飲みに顔を近づけると、ふと、甘い林檎の香りがした。

「林檎の香り・・・・」
「それはそういうものらしい。だが実際には小菊のようなものだそうだ。」
「現世にも色々なものがあるのですね。」
「薬草に長けているだけあって、現世の植物についても知識があるのだろうな。」

そっと、湯飲みに口をつける。
ふっ、と・・・林檎の香りが鼻の中を抜けていって心地よいが・・・。

「味は・・・そんなにしないのですね。お茶のように渋みとかも無いです。」
「若干苦味を感じる種類もあるらしいが、此れは苦味の無いものらしい。
私も此処に運ぶ前に念のため毒見として其れを口にしてみたが、匂いだけで味はしなかった。」
「そうなんですか・・・って、兄様・・・？」
「何だ。」
「・・・いえ・・・何でもございません。」
「・・・おかしな娘だ。」

気分を落ち着けて安眠させる効果がある薬草だと聞いたが、何を興奮しておる、
と・・・兄様は目を細められた。

－きっと兄様は分かっていらっしゃらない、決して御自分のされたことを理解はされまい。
－わざとやったのだとお前には気づかせまい、決して己の意図など悟らせまい。

温かな加蜜列茶と、甘い香りに・・・
今まであれだけ神経をざわつかされていたというのに、すっかり落ち着いてしまった。
空っぽになった湯飲みを私の手からそっと取り上げると、兄様は空になった私の手を取られた。

「いよいよ、明日だな。」
「・・・はい。」
「この小さな手で・・・お前はどんなときも己の道を切り開いてきたのだな。
困難を切り抜ける力が、この手には、お前には備わっているのだな。」
「・・・・」

私の小さな手は、大きな兄様の両の手にすっぽりと包まれた。
あの双殛の丘で取られたときのように、温かい。

「何も、気負うことは無い。お前が内に抱くのは誇りだけで良い。」
「はい。」

「今日は出来る限りゆっくり休むがいい。」
「加蜜列のお茶のお陰で、眠れそうです。」
「望みがあらば、お前が寝付くまで子守歌の一つや二つ歌って進ぜようかと思ったが。」
「私はそのような子どもではございませぬ。」
「そのように口答えをする段階で、まだまだ子どもなのだ。」
「兄様！！」
「・・・また興奮しては眠れぬだろうに。」

からかいを含んだ兄様の柔らかな声色は、加蜜列の茶の香りのようだった。



翌日は、雲ひとつ無い・・・深く澄み渡った青空が広がっていた。
いつもどおりに朝餉を済ませ、いつもどおりに朽木邸を出て隊舎に向かう。

昨日は、あれからしっかりと眠ることができた。
・・・嗚呼、本当に良かった。
今日はきりりと気を抜かずに引き締まった私でいられる。

大丈夫、今までだって頑張ってきたではないか。
どんな逆境だって乗り越えてきた、これからだって・・・・


「此度の十三番隊副隊長就任の件、朽木ルキア、謹んで拝命致します。」



・・・こういう理由で眠れなかったわけです。ルキアさん。
そして、拙宅的にはなんだかんだで甘めな設定ですが、Ｒな方面には入ってないです。
（あの後何があったか想像されて自主的Ｒ指定をされるのは勿論ご自由に♪）

ちなみに、カモミールの花言葉は『困難（逆境）を切り抜ける力』。
他にもリラックス系な花言葉がありました。
・・・でも、この花言葉、今の私自身に必要ですよね・・・。

・・・連続欠伸が出るものというのは、実は『タロットカード』を扱っているときなのです。
少なくとも１回の占いにつき３～４回は欠伸が出ます。

先ずタロットカードをシャッフルしているときに２回、
カードを３つの山に分けるときに１回、
カードを展開しているときに１回～２回。

下手をすると、シャッフル時は３回出る事も。しかも長くて深い　大　欠　伸　。


学生時代に友人宅にあったタロットカードを興味深げにじーっとみていたら、「自分の手になじんだもののほうが良いらしいよ」ということで・・・誕生日にくれたのですよ、本屋で売ってるような、カードつきのタロットカード占いの本を。
（ちなみに私が貰ったのは、大アルカナと小アルカナ、両方ともあるものです。
でも小アルカナは使いこなせないので、専ら大アルカナを使ってますが。）
折角もらったのだから使ってみようか、ということで・・・とりあえず混ぜ始めたのですが、アノ頃から既に欠伸が出ていたような気がします。

でも本人は眠くない。眠いから欠伸しているわけではなくて、一生懸命シャッフルしているときに突然欠伸が「ふぉわぁぁぁぁぁｌ」と出るのです。。。
意識が頭の後ろに引っ張られつつ、欠伸と一緒に口から何かが抜けてリセットされているような感じ・・・って、普通に眠いときの欠伸と同じですね。
１度欠伸が終わるとケロッとしているのですが、またカードを混ぜ始めると・・・少なくとも１０秒後くらいにまた「ふぉわぁぁぁぁぁ」となります。
１回の占いフローが終わるまで、この「ふぉわぁぁぁぁぁ」の繰り返しです。
（おかげでタロットカードを手にするときにはタオル必須です。悲しくも無いのに欠伸のせいで目が号泣状態になるので、タオルがないとひどいことになります。）

あの当時カードを貰ったあと、『お遊び』で当時の友人らを占ったりしていたのですが（でもカードの意味なんて覚えられないから本を片手に、という感じで）、カードに触れていると連続欠伸が止まらない。
「さーちゃん、どうしたの？？」という反応があったり、「ちょっとふざけてないでよ～」と笑われたり。
（いや、本人は『お遊び』でもふざけているわけでなかった。。。）
そして欠伸が多いほど『けっこうあたってるかも』とは言われました。
本当のところはどうか分かりませんが。
プロじゃないから『お遊び』ですし。

ある友人は
「やっぱりアンタは巫なんじゃない？そういうのが出やすい家系だってアンタのお母さん達が言ってたし、変なことも昔から多かったっていうし。
だからタロットをいじってるときにもそういうのが影響して欠伸とか出たりしているんじゃない？」
と言っておりましたが、何せ私自身『見えない、聴こえない、感じない』を標榜しているので・・・その説については否定しております、うん。
色々と不自由な思いもしましたので・・・。
やっぱり、『お遊び』とか『気楽に』出来るからこそ良いのですよ、こういうのは。

でも、やっぱり欠伸だけは何とかして欲しいと思う今日この頃です。。。
何故か欠伸だけは止まらない。。。