では、どうぞ。彼岸花と秋桜以外もあります。

・・・私の失態をどうのこうの説明する前に、塩竈の話を。

東北本線で揺られて『塩釜駅』に到着。
私、知らなかったのですが、塩竈って・・・市町村名は『塩竈』、駅は両方とも『塩釜』と表記するそうです。
それでも「塩釜市」「塩竈市｣・・・どちらの表記であっても市役所では書類を受理してくださるとか。更に市のホームページでは『竈』の字の書き順を広報しているコーナーもあって、「へぇ・・・」と納得。

この塩竈市も津波の被害は免れることが出来ず、本塩釜駅辺りは完全に水没したそうです。
市のホームページを拝見したところ、当時の写真や動画がＵＰされていて・・・コレでも被害が小さかったというのであれば、さて石巻は、七ヶ浜は、気仙沼は・・・それ以外の『被災地』は・・・と、想像し、閉口せざるを得ませんでした。

（※以下、先述した『注意』の箇所です。）
実際に塩釜駅で降りてみて、最初に「ん？」と思ったのは・・・実は、においでした。
最初は「潮の香りかな？」と思ったのですが、ちょっと違う。
強烈で強いにおいでは無かったのですが、微かに、でもはっきりと分かる。
「駅付近で下水道のにおいが漏れているのかな？」と最初は思いましたが、駅から離れて街中を歩いていても、ずっとにおいが続いていて・・・そこで気付いたんです。
・・・このにおい、津波で流されたモノが発している腐敗臭ではないか？と。
石巻や気仙沼と比べても塩竈は被害は少なかったといいますが、それでも津波被害は沿岸を中心にあったといいますし、今回の目的地付近の直前まで津波が襲ったということですので・・・。
ただ、塩釜駅から歩いて見回した街中は綺麗だったし、津波で流された瓦礫等も処理が為されているかもしれないので、単にどこかの下水道が漏れていて工事の真っ最中、なのかもしれません。
もしもあのにおいが震災の影響の一部分であれば・・・テレビの映像では決して分からない震災の現状の『ごく一部』に実際に直面したことになるでしょう。
今マスコミでも『悪臭問題』について言及しているものがあるので、考えさせられるものになりました。
（※以上、終わり。）

さて・・・塩釜駅から目的地までも結構アップダウンが激しかったのですが、
本番は此処からですよ～。
私がこれから挑むのは、『塩竈神社』の表参道！！！！！

左の画像では、「そんな大げさな・・・」と思われるかもしれません。
右の画像が、参道の入口です。

左の画像の右下に、記念撮影をしている方がいらっしゃいますが、他にも何組も『記念撮影』されている方が。

・・・記念撮影がしたくなるくらいに、きついんです、この参道！！


段数は２０２段、中腹に踊り場というか、休憩ポイントはありますが、其処から更に急勾配になります。
左は、昇り切ったところから参道を振り返ったところで、右は帰り道に参道の中腹から階段を見上げて撮影したところです。

左の画像を拡大していただくと、もしかしたら・・・中間地点を境に勾配にかなりの差があることを確認頂けるかもしれません。

この表参道から昇ると特にご利益があるとのことで・・・出産を控えている知人の『安産祈願』メインでお参りを計画したんです。
この『塩竈神社』は武運長久や衣食住の神様でもあると同時に、安産の神様として有名だそうですし、とにかく有名な場所だとか。
そういうわけで・・・本当は私も色々なお願いごとを考えていたのですが、階段を上っているうちに
『昇れば安産、昇れば安産・・・』と、我が知人向けのお願い事しか頭の中に無くなっておりました。
余計なことを考えながらでは昇れませんね、此処は。
で、ついに到着・・・と思いきや、もう一箇所階段が！！
でも、不思議なことに・・・２０２段を昇ると、「コレくらいどうってことない」という気分になる。

桜の季節であれば、天然記念物とされている『塩竈桜』も見られたんでしょうけれど・・・でも青葉も綺麗。

ここで（ちょっと特殊なつくりになっている拝殿から）お参りし、御朱印と安産お守りを入手。
（とりあえず、一番大きなお願いである「安産祈願」だけはしっかりと・・・後から漸く思い出した「その他のお願い事」は少しだけお願いしてきました。）
そしてお隣の『志波彦神社』（こちらも有名）にも安産のお参りをしました。
志波彦神社から見える塩釜の街並みは本当に綺麗でした。津波が襲ったとは思えないくらいに。
ですがきっとあの日・・・此処からは見えていたのでしょうね・・・・

その後、塩竈駅まで戻る途中で・・・とある御方にメールをしておりました。
私、健脚とは言われても・・・俊足ではなかった！！（苦笑）
乗る予定だった電車に乗り遅れまして！！
でも「大丈夫ですよ～！！」と返してくださった・・・本当に御免なさい。。。

そして、此処から更に「御免なさい」のオンパレードになります。

仙台駅まで戻り、改札で待っていてくださったのは・・・
リンクいただいている「十三号線」の管理人・なたね様でした！！
めっちゃ美人！！！！！！（叫）
・・・もう、こんな得体の知れない巨大生物が突然現れて本当に「御免なさい」、という感じです。
溌剌としたアクティブでシャープな感じの美人なお姿（何を言っているんだか分からなくなってきた・・・益々御免なさい）で、最初は分かりませんでした。。。
『カエル色のバッグ』をお持ちだとのことでしたが・・・まさかこの美人な方が？？と。

なたね様に色々とお土産売り場を案内していただいたり、無茶苦茶な要望にも色々なアイデアを出していただいたり・・・ご迷惑ばかりを掛けておりました。「御免なさい」２個目。
買い物が終わってからお茶をご馳走になったのですが、そこでも・・・なたね様が私に投げかけてくださった質問にちゃんと答えきれていなかったり（３個目）、しどろもどろになったり（４個目）・・・元々営業部隊に在籍しているとはいえ、実は人見知り（電話応対は何故か平気）なもので・・・本当に挙動不審を絵に描いたような醜態をさらけ出しました。
訳の分からないジェスチャーも出てきたし（５個目）。

ですが、極めつけは・・・私が持参したお土産でした。
出勤時に経由駅で利用する上●駅は・・・今、空前のパンダブーム！！
で、パンダを象ったお土産も多数販売されています。
「そういえば和菓子系とか素朴系な御菓子が好き、みたいな話をされていたなぁ」という記憶があったので、パンダ系で和菓子系・・・と物色し、購入したんです。
両方とも駅ナカにある和菓子屋さんで、片方は洋風な感じに仕立てつつも和の素材を用いたケーキ、もう片方が洋風な素材を使っている、パンダの形をした最中（もなか）。

最中については若干の不安があったものの、一生懸命「壊れないように」と運んだつもり、でした。
しかし・・・私の期待とは裏腹に、
パンダが粉砕していました！！！！！！
・・・もはやお土産としては本来であれば持参できないレベルです。
思わず其の惨状に・・・もう「あわわわわわわ・・・・」と。取り乱さずにいられない。。。
（この最中に関しては、『御免なさい』カウンターが振り切れるくらいです。）
なのにそんな粉砕最中を受け取ってくださり、温かいフォローもしてくださったなたね様・・・本当に御免なさい！！
何よりも本当にお世話になり、有難うございました！！！

色々なお話もなたね様と致しましたが、気付けば７時ちょっと前という時間帯。
まだ外が明るかったので、全然時間の経過に気付きませんでした。
でも私、自分のことばかり話をしていて、なたね様のお話をあまり伺えなかったような・・・（御免なさい＋１回）

帰りは新幹線のホームまで送っていただき、帰路に着きました。
確かホームへ上がる途中だったかと思いますが、なたね様が一言。
「じゃ、次の『かきもの』は白ルキで！！」
・・・コレは、あの粉砕パンダ最中他に対するリベンジになり得るか？？？？
出発まで見送っていただいた後、帰路の新幹線の中、今回の散歩に関する『独り反省会』と・・・挽回するために次の『かきもの』のネタを練っておりました。。。

そして、お土産を頂いてしまいました～！！

『みちのくせんべい』
お抹茶で頂きたくなる様な（そうでなくても速攻で緑茶を淹れたくなる様な）、上品な甘さのおせんべいです。
最初はおせんべいと聞いて普通にお醤油味を想像していまして・・・一口食べて『？？？？』となり、慌てて急須を探し、仕切りなおして頂きました！！
本当は懐紙があればよかったのですが、生憎手元になかったので・・・。

他にも同じお店の『柚子もち』を頂いたのですが、綺麗な色でとても美味しかったものですから・・・撮影していないことに気付いたのは食べ終わった後、でした。。。残念！！

色々とハプニングもありましたが、でも、トータルで言えば・・・
平泉散歩も、塩釜散歩も、なたね様とのお話も・・・本当に楽しい散歩でした！！
（翌日出社した際『次は来月だよね、今度は何処に散歩行っとく？（ＪＲ東日本パスは６月と７月の２回発売）』と言われました。
皆様、私の個人的な散歩にどんなネタを求めていらっしゃるのでしょうか・・・？）

中尊寺を後にして、ショートカットルートを教えていただけたので・・・毛越寺（もうつうじ、と読むそうです）に足を伸ばすことができました。
自転車でフレキシブルに動けるが故に行けるルートです。

途中、綺麗に整備された道路で陥没している場所があり、砂利がを埋めるように敷き詰められている場所が幾つもありました。
また、そのような応急処置がされていない場所でも・・・舗装された道で凹凸を感じました。
平泉はどちらかというと内陸のほうなのでしょうけれど・・・相当なダメージがあったのでしょうね。

で、毛越寺に到着。

本堂も朱塗りで美しいのですが、この毛越寺で有名なのは『浄土庭園』！！

恐らく本堂の境内よりも広大な土地の中心に池を湛え、周囲を伽藍が取り囲むように配置した美しい場所です。

勿論、植物も沢山！！・・・ちょっと菖蒲の季節には早かったのですが。


















本当は、沢山写真を撮影していたのですが、アップロードが大変なので・・・すみません。
でも本当に綺麗でした・・・！！

この後、平泉駅に戻り・・・一ノ関駅まで向かいました。
そこで駅弁を購入し、新幹線で仙台まで戻ります。
本来ならばそんなこと出来ないのですが（費用的に）、ＪＲ東日本パスは自由席なら幾らでも新幹線だって乗り放題なので・・・そんな無茶苦茶なことが可能なのです。
すごく贅沢ですよね。。。

一ノ関から仙台に向かう間に車内で駅弁を頂き、次の目的地を確認。
仙台駅で東北本線に乗り換え、目指すは塩竈！！
・・・ちょっと一ノ関方面に戻る感じですね。

塩竈に向かうには２つのルートがあります。
一つは仙石線で「本塩釜駅」へ向かうルート。もう一つが今回使った東北本線で「塩釜駅」に向かうルート。
仙石線は「一生に一度は乗ったほうがいい、景色も素晴らしく最高の路線だ」と職場の方が仰るだけあって、名勝地目白押しな路線です。松島へ電車で向かうのもこの路線、ですから。
ですが・・・仙石線が復旧したのが５月末頃で、まだまだ不安要素があったのと・・・今回目的地に向かうには本塩釜駅よりも塩竈駅の方が利便性が高いということもあり、内陸側を走る東北本線利用になりました。

塩竈まで行って何をしようとしたのか、そしてその後に・・・とある御方と御対面する機会をいただけたのですが、その方とは一体何方なのか！！

では、またまた続きは別記事にて。

今回使用した『ＪＲ東日本パス』ですが、指定席も２回までなら取れるとのこと。
ですが・・・既に満席だった。
というわけで、どうしても座りたかった私は・・・自由席で確実に座れるであろう東京駅まで行きました。









新幹線のほっぺた？のロゴも撮影できました。
このロゴは、ＪＲ東日本管内を走る新幹線のみに貼り付けられいるので、東海道新幹線には貼られていません。

どうせなら、東海道新幹線でも貼ったらいいのに・・・。
折角九州新幹線も出来て、北海道以外が新幹線で繋がったのだから。
『つなげよう日本。』って書いてあるじゃない？？


実際のところ、自由席の方が余裕で座れました。横の座席に荷物を置けるくらい。
恐らく地元の駅から乗ったとしても、自由席に余裕で座れたことでしょう。

・・・さて、『散歩』の最初の舞台、平泉へ！！








地震の後、観光客激減という辛いニュースもあり・・・「逆に今なら色々と見放題？？」と思っていたのですが、世界遺産登録秒読みに入ったという明るい話題があったり、東日本パスの影響でしょうか・・・平日でも結構人がいました！！
（一ノ関発の東北本線、乗客の半数は東日本パスで来た観光客だった。）

ただ、現地の観光地巡回バスや・・・通常のバスもまだまだ充分に復旧しておりません。
（観光地巡回バスは７月に入ってから平日でも通常運行されるそうです。）
ですので、現地を回るのに役立ったのが「レンタサイクル」でした。
アップダウンの激しい場所なので、歩きでも回れるものの・・・かなりキツイ道程になりそうだったので、早々に借りて正解でした！！
結構動き回ったり寄り道したりする私のようなタイプには、巡回バスよりもレンタサイクルのほうが向いているかもしれないな、とも思いました。
アップダウンがあるのは辛いな・・・という場合には、ちょっとお高めですがアシストつき自転車を貸し出ししているお店もあるとのことですのでご安心を。

そして遂に来た。

中尊寺！！
あの金色堂のあるお寺です。

ですが、金色堂までたどり着くには・・・ここから始まる『月見坂』を上らねばならないのです。
この坂、結構きつい・・・・


でも、坂の途中は・・・とても良い香りに満ちていました。周りは杉が多かったのですが、中には翌檜が混ざっていて・・・そこから香りの成分がきっと放出されていたのでしょう。
森林浴の心地よさを実感。
途中、辺りを展望できるようなスペースもあったのですが、金色堂を目指して寄り道しないで突き進みます。




途中、やはり寄り道してしまいました・・・弁慶堂に。
画像を撮影した瞬間は偶然人がいなくなりましたが、基本的に常に人がいた場所です。


ここで御朱印を頂きたかったのですが、生憎授与してくださる方がいらっしゃらず・・・残念。

そんなこんなで本堂の門が見えてきました。

本堂境内です。
参道は翌檜のいい香りに包まれていましたが、此方はお香のいい香り。

本堂で御朱印を待っている間、ちょっとだけ『くさとのたわむれ』を・・・。




観光客の皆様、やはり写真を撮影していました。
しちゃいますよね～こんなに控えめでも映えているお姿を見てしまったら。

私もちゃっかり撮影してますし。





で、いよいよ金色堂へ。
金色堂と、その直前にある宝物館内部は撮影禁止なのですが・・・うん、実際に目で見たほうがその凄さを理解できると思います。
宝物館には国宝から仏像・・・副葬品、棺等々まで。
左が金色堂。覆堂の中で空調管理されて保存されています。
ありとあらゆるところまで金色で、また螺鈿も多彩に施されていて・・・でも嫌味なところは一切無し。
『極楽浄土』を表現した建物でもあり、また廟でもあるからでしょうか。
金色堂からしばらく進むと「経堂」があります。
宝物館に保存されている国宝の数々も、元々は此処にあったとのこと。

この経堂付近でも、くさとたわむれました。心地よい雰囲気だったので。。。








さらに進むと、なんとお寺の境内なのに神社が！！
この神社で有名なのはこの能舞台。
元々、『神仏習合』の現われで・・・ここも権現様とされていたそうです。
明治時代に其々別法人となりましたが、今でも中尊寺鎮守として祭られているそうです。




・・・長くなったので、平泉の続きは別の記事で。