「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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ぎりぎりセーフか、さてはアウトか・・・
とにかく、
兄様、御誕生日おめでとうございます!!
そして御題は、こちら。
フリージアです。
和名は『香雪蘭』・・・蘭の仲間ではないのですが、こういう綺麗な名前が付いています。
今回、この花を『御誕生日記念?連載』の最終回に、そして(どさくさまぎれて)支店カウントで通産100回目の『かきもの』になる品の御題に選んだのは、以下の理由からです。
先ず一番大きな理由が、この植物を勧めてくださった方から「この花は花全体の花言葉をもっていますが、色によっても花言葉が違います。ただ、バラなどと違い、全ての花色でポジティブな意味合いの花言葉を持っています。」という情報を頂いたこと。
それから・・・和名に『雪』が入っているから、彩りの豊かさ、そして良い香りで春の到来を知らせてくれるという特徴からでした。
品種改良も多く行われ、現在では本当に色とりどりの、花の大きさも様々なものがあります。
香りに関して言えば、原種に近い白や黄色のほうが若干強いとのことですが、他の赤や紫といった種類も充分に芳しい香りで楽しませてくれます。
ルキアさんと和解?し、漸く兄様にも嵐が過ぎさって穏やかな春が戻って参りました。
そんな朽木家で、兄様は何を見るのか、何を思うのか。
・・・大団円にはなってないけれど、許してください。。。。
とにかく、
兄様、御誕生日おめでとうございます!!
そして御題は、こちら。
フリージアです。
和名は『香雪蘭』・・・蘭の仲間ではないのですが、こういう綺麗な名前が付いています。
今回、この花を『御誕生日記念?連載』の最終回に、そして
先ず一番大きな理由が、この植物を勧めてくださった方から「この花は花全体の花言葉をもっていますが、色によっても花言葉が違います。ただ、バラなどと違い、全ての花色でポジティブな意味合いの花言葉を持っています。」という情報を頂いたこと。
それから・・・和名に『雪』が入っているから、彩りの豊かさ、そして良い香りで春の到来を知らせてくれるという特徴からでした。
品種改良も多く行われ、現在では本当に色とりどりの、花の大きさも様々なものがあります。
香りに関して言えば、原種に近い白や黄色のほうが若干強いとのことですが、他の赤や紫といった種類も充分に芳しい香りで楽しませてくれます。
ルキアさんと和解?し、漸く兄様にも嵐が過ぎさって穏やかな春が戻って参りました。
そんな朽木家で、兄様は何を見るのか、何を思うのか。
・・・大団円にはなってないけれど、許してください。。。。
家出騒動もようやく終焉。
兄様もホッと胸を撫で下ろしていることでしょう・・・表情には出さずとも。
『色は違えど一つの、』
朽木の邸に、春の彩りが漸く戻ってきた。
萎れたシャガは片付けられ、飛び散った墨も綺麗に拭かれていたものの、主を失っていた部屋はとても寒々しいものであった。
ルキアの部屋を訪れると、旅の疲れからか、さては春の陽のぬくもりのためか・・・庭に面した縁側に寝そべったまま眠っているようだった。
眠るルキアの手の中に、現世で買い求めた花の束がそのまま抱えられていた。
活けるつもりではあったのだろう、近くには何も入っていない花瓶が置かれていた。
此方に戻る前に、少し現世の街を歩いてみるか、という話になった。
特に何か目的があったわけでもない。
ただ散策するかのように、ふらりと彷徨う程度のものである。
だが、周囲を見回して目を輝かせるこの娘を見るのは久しぶりで、その無邪気さに目を瞠ったものだった。
そうだ、この娘にはそういった一面もあったのだ・・・垣間見るのは久方ぶりだろうか。
散策の途中、ルキアが花屋で足をふと止めた。
目の前には、色とりどりの香雪蘭。
花束にはなっておらず、好みの花を自分で選んで買う形式のようだ。
「兄様、とても良い香りですし、花色もたくさんあってきれいです。」
「欲しいのか。」
「えっと・・・その・・・・」
はっきりとは言わないが、俯きながら恥ずかしそうに口ごもる姿に、成程、欲しいが言い出せないのだなと理解できる。
この娘が欲しいと思っているものであれば、贈り物が云々とは言われまい。
「お前が好むのであれば、持ち帰っても構わぬ。選ぶがよい。」
「本当ですか?」
心底嬉しそうな顔を私に見せた後、真剣に選び始めた。
ただ、この娘は香雪蘭ばかりを選ぶ・・・他の花も選べばよいと思うのだが。
どうせなら他の花も混ぜて買い求めたらどうか、という私の提案に、ルキアは首を横に振った。
「一種類の花でも、こんなに花色があって綺麗なのですから、この花だけでも十分に素敵です。」
そう言って、大層綺麗に笑ったものだから、私もそれ以上は何も言えず。
この際だからこの娘の望むものを選ばせようと考え、真剣に選ぶ後姿を見守ったのだ。
そのような無邪気な娘が目の前ですやと眠る姿はまだあどけなさの残るもので。
だが一旦『朽木の者』として振舞うときは、凛とした誇らしくも己の意思を貫く様がにじみ出ていた。
他方で、時に悩み、時に哀しみ、時に痛みを慮り・・・他者に寄り添う優しさも見せる。
そして一人の死神として、一人の生ける存在としての娘は、更なる高みを求めて己の道行きを定め歩む強さを持っておる。
この娘が抱える束、花色は違えど花の香も種も同じ。
この娘も同じだ。
私に見せる様々な面は、全てこの一人の娘が持っているものなのだ。
“一種類の花でも、こんなに花色があって綺麗なのですから、この花だけでも十分に素敵です。”
そうだな。
花の種類は一つきりだが、沢山の花色と香が溢れるその束は十分に華やいでおる。
お前という存在は一人きりだが、有りの侭のお前は様々な一面を私に見せて一喜一憂させてくれる。
一色の束は寂しいが、余計なものを加え過ぎるのも無粋だろう。
其れと同じで、お前の見せる表情の一部のみを愛でるのも味気なかろう。
余計なものでお前を飾り立て、無理に作り上げた虚像を愛でるのも、愚かしい。
「・・・あ・・・兄様・・・・」
「余程歩き回って疲れておったのだろうが、花瓶に活けてから眠るがよい。
折角選んだ花が傷んでは困るであろう。」
私に促され、ゆっくりと起き上がり、花束を大事そうに抱えて目を細める、目の前の娘。
「・・・・」
・・・その横顔は今迄見た記憶が無い。
優美であり、幼さを残しながらもどこか大人びたかのような・・・・
己の胸の内で、早鐘が鳴らされたかのような錯覚を覚える。
新たに知ったこの娘の一面を、私は己の記憶にしっかりと焼き付けた。
フリージアの花言葉ですが、
白が「あどけなさ」、黄色が「無邪気」、赤が「純潔」、青・青紫系が「感受性」、薄紫が「未来への期待、憧れ」、全体的なものとしては更に「慈愛」といったものが挙げられるとのこと。
バラのように、色によっては若干ネガティブな花言葉を含むものもありますが、フリージアは全てポジティブな感じのようですね。
私の実家でも、地植えになっている黄色のフリージアがもう少ししたら咲くことでしょう。
あの花の香りが漂ってくると、「ああ春なんだな」と感じます。
兄様もホッと胸を撫で下ろしていることでしょう・・・表情には出さずとも。
『色は違えど一つの、』
朽木の邸に、春の彩りが漸く戻ってきた。
萎れたシャガは片付けられ、飛び散った墨も綺麗に拭かれていたものの、主を失っていた部屋はとても寒々しいものであった。
ルキアの部屋を訪れると、旅の疲れからか、さては春の陽のぬくもりのためか・・・庭に面した縁側に寝そべったまま眠っているようだった。
眠るルキアの手の中に、現世で買い求めた花の束がそのまま抱えられていた。
活けるつもりではあったのだろう、近くには何も入っていない花瓶が置かれていた。
此方に戻る前に、少し現世の街を歩いてみるか、という話になった。
特に何か目的があったわけでもない。
ただ散策するかのように、ふらりと彷徨う程度のものである。
だが、周囲を見回して目を輝かせるこの娘を見るのは久しぶりで、その無邪気さに目を瞠ったものだった。
そうだ、この娘にはそういった一面もあったのだ・・・垣間見るのは久方ぶりだろうか。
散策の途中、ルキアが花屋で足をふと止めた。
目の前には、色とりどりの香雪蘭。
花束にはなっておらず、好みの花を自分で選んで買う形式のようだ。
「兄様、とても良い香りですし、花色もたくさんあってきれいです。」
「欲しいのか。」
「えっと・・・その・・・・」
はっきりとは言わないが、俯きながら恥ずかしそうに口ごもる姿に、成程、欲しいが言い出せないのだなと理解できる。
この娘が欲しいと思っているものであれば、贈り物が云々とは言われまい。
「お前が好むのであれば、持ち帰っても構わぬ。選ぶがよい。」
「本当ですか?」
心底嬉しそうな顔を私に見せた後、真剣に選び始めた。
ただ、この娘は香雪蘭ばかりを選ぶ・・・他の花も選べばよいと思うのだが。
どうせなら他の花も混ぜて買い求めたらどうか、という私の提案に、ルキアは首を横に振った。
「一種類の花でも、こんなに花色があって綺麗なのですから、この花だけでも十分に素敵です。」
そう言って、大層綺麗に笑ったものだから、私もそれ以上は何も言えず。
この際だからこの娘の望むものを選ばせようと考え、真剣に選ぶ後姿を見守ったのだ。
そのような無邪気な娘が目の前ですやと眠る姿はまだあどけなさの残るもので。
だが一旦『朽木の者』として振舞うときは、凛とした誇らしくも己の意思を貫く様がにじみ出ていた。
他方で、時に悩み、時に哀しみ、時に痛みを慮り・・・他者に寄り添う優しさも見せる。
そして一人の死神として、一人の生ける存在としての娘は、更なる高みを求めて己の道行きを定め歩む強さを持っておる。
この娘が抱える束、花色は違えど花の香も種も同じ。
この娘も同じだ。
私に見せる様々な面は、全てこの一人の娘が持っているものなのだ。
“一種類の花でも、こんなに花色があって綺麗なのですから、この花だけでも十分に素敵です。”
そうだな。
花の種類は一つきりだが、沢山の花色と香が溢れるその束は十分に華やいでおる。
お前という存在は一人きりだが、有りの侭のお前は様々な一面を私に見せて一喜一憂させてくれる。
一色の束は寂しいが、余計なものを加え過ぎるのも無粋だろう。
其れと同じで、お前の見せる表情の一部のみを愛でるのも味気なかろう。
余計なものでお前を飾り立て、無理に作り上げた虚像を愛でるのも、愚かしい。
「・・・あ・・・兄様・・・・」
「余程歩き回って疲れておったのだろうが、花瓶に活けてから眠るがよい。
折角選んだ花が傷んでは困るであろう。」
私に促され、ゆっくりと起き上がり、花束を大事そうに抱えて目を細める、目の前の娘。
「・・・・」
・・・その横顔は今迄見た記憶が無い。
優美であり、幼さを残しながらもどこか大人びたかのような・・・・
己の胸の内で、早鐘が鳴らされたかのような錯覚を覚える。
新たに知ったこの娘の一面を、私は己の記憶にしっかりと焼き付けた。
フリージアの花言葉ですが、
白が「あどけなさ」、黄色が「無邪気」、赤が「純潔」、青・青紫系が「感受性」、薄紫が「未来への期待、憧れ」、全体的なものとしては更に「慈愛」といったものが挙げられるとのこと。
バラのように、色によっては若干ネガティブな花言葉を含むものもありますが、フリージアは全てポジティブな感じのようですね。
私の実家でも、地植えになっている黄色のフリージアがもう少ししたら咲くことでしょう。
あの花の香りが漂ってくると、「ああ春なんだな」と感じます。
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プロフィール
HN:
さー
性別:
女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。
☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
どれでもお好きなものでお呼び下さいませ♪
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。
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