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「多数のわらじ」を履いている?私の、ちょっとだけ息抜きさせてもらえる場所だったり
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今日、ふと帰り道で桐の木を見つけたんです。葉っぱで分かりました。
kiri.jpg








花の時期は春なので、勿論咲いていませんが。
・・・ふと、数年前に私の身に起きた『桐』にまつわる珍事を思い出し、苦笑い。

今日は、そんなエピソードからいじります。

以前、『紋は五三の桐(貸衣装に使われるやつ)でも何でもいい!!』と
実家で叫んだことがあるのですが、どうやらしばらくは『四方木瓜』
(普通の木瓜紋のような菱形チックではなくて、クローバーみたいになってるやつ)
のままの様子。
それもこれも、私の身に起きた珍事のため、でしょうか・・・?

・・・で、誰でいじるかと言うと、ぴったりなご兄妹がいましたよ(笑)
やりかねないな、ここん家も。

でも、あくまでも「さー家」では珍事で終わったので、ギャグとしてご覧ください。
(そのつもりで書いてみる・・・)


はい、公式でもなんだか『シスコン』認定されているんじゃないかと思える
描写が多い兄様。
・・・そして『桐』といえば、『桐たんす』
・・・少なくとも一昔前は嫁入り道具の典型だった、アレです。



『禁じられた花』


広大な朽木の屋敷には、数多くの植物が植えられている。
勿論観賞のために植えられた植物もあるが、実用目的で植えられたものも数多い。
(先日の『柘榴』もまた然り 笑 )

そんな爽やかな皐月の頃、


「兄様、桐の花がとても綺麗ですね。」

心地よい風に着物の袖を遊ばせながら、ルキアがうっとりと見上げて
言うものだから、兄様もつられて頭上を見上げる。
見れば、藤の花にも劣らぬ、桐の咲き誇る姿が。
kiri4.jpg
(こんな感じ、かなと思ってください)







「うむ、見事だな」
「本当に綺麗ですね・・・たんすにするのが勿体無いくらい。」

「・・・何と?」
(おっと、兄様はちょっと驚きつつも、それを悟られないように
無表情でルキアを見る。)

「この桐はたんすにされるのでしょう?
清家殿が、この桐は花を愛でるためではなくて
・・・いずれ私が嫁ぐときに、花嫁道具として持参する箪笥にするために、
私が朽木家に養子として迎えられた際に植えられた、と・・・」

「・・・・」
(兄、初耳!!・・・いったい誰がそんなことを!!!)

「こんなに立派で素晴らしい桐ならば、本当に素晴らしい箪笥ができますね!」
(嬉しそうにルキアが言うものだから、兄、言うべき言葉が見つからない!!)


そこで、幸か不幸か・・・天候があやしくなって来た。

兄様は(心の中では怒りで荒れ狂いながらも表情は変えずに)
ルキアを促して屋敷に戻る。

五月晴れを絵に描いたような空を瞬く間に雨雲が空を覆いつくし、
激しい雷と嵐をもたらし始めた頃・・・
・・・兄様の怒り、表面化!!!

「清家、」
「ははっ、何でございましょうか?」

「・・・・」

「白哉様・・・?」

「・・・あの桐を、今すぐ伐り捨て置け。」

「しかし、」

「今すぐにだ。」


・・・以来、朽木家では桐の花を一切見ることが無いとか・・・。

「兄様、あんなに美しく咲いていた桐が・・・」
「先日落ちた雷で燃えてしまった様だ。
桐は油分が多く萌えやすいのだろう。
・・・お前は雷を恐れて外を見なかったのだろうから、知らぬも当然やもしれぬが・・・」
「そう、ですか・・・」



さー家ではちょっと特殊な事情があって、私のために植えられたらしい桐を
父が「切り倒してしまえ!!」と叫んだことがあります。
(なお、桐は父が植えたものではないそうです。)
結果的には、叔父が「じゃ、うちの子のためにくれよ」と言ったので、
従妹のために残すことになりましたが(苦笑)

他にもわが父上には色々と列伝があり、確か私が成人する前後に
大量に持ち込まれた(少なくとも30件はあったらしい)お見合い話を
全て私の知らぬうちに蹴っておりました
お陰で嫁に行き遅れた?感も若干ございますが、叔父いわく、
「兄貴は、あれはアレでさー坊を護ったんだよな、不器用なりに。
嫌ってるわけじゃないのは分かってるだろ?
他にもほら、他の子の時は何もしなかったのに、さー坊の大学受験の際に
いきなり神棚を作りだすくらいだし・・・」と。
(お見合いにも、何らかのウラがあった、ということを悟った私は苦笑しつつ。)

ま、それ故に、草鞋を履いていられるんですけれどもね・・・。

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プロフィール
HN:
さー
性別:
女性
職業:
多数?の草鞋履き(最近少し減らしました)
趣味:
読書、音楽弾き聴き、きもの、草いじり、料理、・・・あと、かきものとか。
自己紹介:
諸般の事情から「多数の草鞋」を履くことになってしまった私です。
息抜きとして、日々のことや趣味のことも書けたら良いなと思っています。

☆名前について☆
ここでは“さー”を使っていますが、“さー坊”というのも時折使っております。
(メール送信時は、名字まで付いてます。)
どれでもお好きなものでお呼び下さいませ♪
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